「ただいま」



誰もいない家、ぼふんと布団にダイブしてお腹を撫でる。もう、ここに命はないんだ...声をあげて泣いた。泣き疲れて眠ってしまえるまで ひたすら声を出した。













金曜日 今日行けば明日休みだから頑張って学校に行こう、制服に袖を通して居間にいくと「おはよう」とお母さんの声。



「はい、お弁当」

「…あ、りがと」

「貴女の事ちゃんと考えてあげれなくてごめんね」



いつの間にか美しい顔には皺が沢山刻まれていた。




「行ってきます」

「行ってらっしゃい」



腫れた目に冷たい指先を当てて、私はローファーをはいた。
















そういえば、一年生の頃から私は親友と呼べる存在がいなかった。周りを見渡せば、グループになって話している子達ばかりでなんだかな。

友達を作りたい、そう思いながら声を出そうと勇気を振り絞るが...堕ろした子供のエコー写真を急に思い出して…もうだめだ。

吹雪さんと一緒にいたい、ここにいたらダメだ...。また 死にたいって私の心が悲鳴を上げた。





20140123

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