昼食をとるために 屋上でお弁当箱の蓋を開ければ何だか懐かしさに涙が零れた、少しだけ焦げ目のついた卵焼きにぽつりと涙を落とした。ぱくっと一口で食べるとしょっぱい味とそして懐かしい味優しい味がして。
人間とは単純なもので 不思議と元気が出た。
「頑張ってみるしかない」
少しずつ 口に運んでは涙を落としながら、しょっぱいお弁当を食べ終えて。
しばらくすると私のいる所に 影ができた。
「これ やるよ」
オレンジの長い髪が風に揺れてる、一瞬時が止まったかのように感じられて 受けとった少し薄汚れたハンカチで目を抑えた。
「ま、なんで泣いてんのかは知らないけど 笑っとけ」
「なにそれ」
「笑いたくない時こそ笑っとけって」
無茶苦茶だけど、温かくてハンカチを強く握った。
20140404
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