その次も、その次の日も屋上にはあの女生徒がいた。今日は菓子パンを食べて いつもの様に他愛のない話をする。
「あ、雨」
「あーあ 降ってきたな」
雨なのに私たちは動かない。
じとっと濡れていく体に、あの日を思い出す。...やめとけばいいのに あの日のことを話していた。
▽
「知ってたよ、半分くらいはね...アンタ有名人だし」
優しい声に驚いた。非難されると思っていた、寧ろ非難された方がよかったのかもしれない。
「最低でしょ」
「ああ最低だよ だけどね、一番最低なのは男だ」
「え?」
「負けんな」
応援してやるよ!雨の中に輝くその笑顔、私は引き込まれるように笑った。
「あ、ありがと」
「話ぐらい聞いてやるよ、アンタどうせ友達なんていないんだろ」
「失礼な…まぁ、間違ってないけど」
「じゃあ 私がアンタの友達第一号ってことで」
少しだけ照れくさそうに笑って、私は泣きそうになるのを必死にこらえた。もう泣かない。
▽
吹雪さんにメールをすると、嬉しそうな声で電話がかかって来た。
「よかったね、◎ちゃん!」
「喜び過ぎ…」
「いやーだって、ねえ」
「ばか」
「大事にしないとね」
吹雪さんの声が温かくて。
「当たり前じゃない」
心の底から笑顔が零れるなんて、初めて。
20140411
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