その次も、その次の日も屋上にはあの女生徒がいた。今日は菓子パンを食べて いつもの様に他愛のない話をする。



「あ、雨」

「あーあ 降ってきたな」




雨なのに私たちは動かない。
じとっと濡れていく体に、あの日を思い出す。...やめとけばいいのに あの日のことを話していた。











「知ってたよ、半分くらいはね...アンタ有名人だし」



優しい声に驚いた。非難されると思っていた、寧ろ非難された方がよかったのかもしれない。



「最低でしょ」

「ああ最低だよ だけどね、一番最低なのは男だ」

「え?」

「負けんな」



応援してやるよ!雨の中に輝くその笑顔、私は引き込まれるように笑った。



「あ、ありがと」

「話ぐらい聞いてやるよ、アンタどうせ友達なんていないんだろ」

「失礼な…まぁ、間違ってないけど」

「じゃあ 私がアンタの友達第一号ってことで」



少しだけ照れくさそうに笑って、私は泣きそうになるのを必死にこらえた。もう泣かない。










吹雪さんにメールをすると、嬉しそうな声で電話がかかって来た。



「よかったね、◎ちゃん!」


「喜び過ぎ…」


「いやーだって、ねえ」


「ばか」

「大事にしないとね」



吹雪さんの声が温かくて。



「当たり前じゃない」



心の底から笑顔が零れるなんて、初めて。







20140411

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