吹雪君

※甘くはない、最低













びゅうううっと冷たい風が私と士郎君の間を駆け抜けていく。泣いてる、士郎君。私の親友の彼氏 付き合って確か1か月、付き合ってから急に落としたくなっちゃったもんで…つい、4分前に二人の絆を真っ二つ。



「士郎君…」



浮気してるっていう事実
突きつけられたらこうなるんだよね、ごめんね 愉快で愉快でにやけた顔を隠す様に下を向いた。



「〇ちゃん…」


「っ、ぐす …ぅう」


「え、どうしたの…?」



泣き真似なんて朝飯前



「まさかあの子がこんなひどい事…」


「…」


「私ね、ずっと 士郎君が好きだったの……でも、あの子が……好きだっていうから、諦めた…のに」



ふわっと 抱き締められた。



「僕、間違えてた…んだね」


「そうだよ…」


「ねえ、こんな事 馬鹿みたいだけど、 付き合ってくれないかな、」



こくり頷き、キスをして 首に腕をからませて そこに立ってる私の大親友の歪んだ顔を見て小さく笑った。



人の男ってなんでこんなに欲しくなんの?






20140119