基山ヒロト
白いベッドの中で 赤い髪の毛がぴょこりと跳ねた、猫みたいな綺麗な緑の瞳が眠たそうに揺れてる。
「朝だよ」
「...うん、朝だね」
珍しく寝ぼけているヒロトが愛し過ぎておでこにキスをした、うーんと唸り 大きな欠伸。伸びをするとポキポキと身体から音が鳴った まだ横になってるヒロトの赤い髪の毛を撫でる。柔らかくて気持ちがいい 私も添い寝をするように横になった。
「君も寝るのかい?」
「添い寝」
「うれしいな、君とグダグダするの」
ぎゅーっといつもよりも力の入っていない腕に抱き締められて心地良い、ヒロトの顎が私の頭の上にあって ぐりっとたまに押されてくすぐった痛い。
「ねえ、ホワイトデーのお返しあげようか」
「え!忘れてると思った、欲しいな お返し」
「...君って、かわいいよね」
後頭部にキスをされて、ヒロトの女の子みたいな綺麗な手が私のお尻に...お尻から背中を撫でられて その手はお腹にきた。
臍の周りを人差し指でぐるっと撫でて何もつけていない無防備な胸をぎゅっと少しだけ強めに揉まれた、うっと情けない声が出て しまった!と思う頃にはもうヒロトは私の首に吸い付いてた。
「ね、ねえ...あと残るんだけど...!」
ぢゅーっと音をたててキスマークを付けてるようだ、唇が離れてからもジンジンと痛む首...。
「なんで急に...!」
「ホワイトデーのお返し、首輪だよ?」
「馬鹿なんじゃないの??」
あははと楽しそうな笑い声、ずっと やんわりと揉まれる胸、いや 嬉しいけど...。ホワイトデーのお返し本当にこれだけなのかな。
「...冗談、怒らないで 」
「怒ってないもん」
「怒ってるじゃないか、ちょっと待って」
ヒロトはむくっと起きて ベッドの横にある小さなテーブルに置かれた紙袋に手を入れた。中から取り出したのは 水色の可愛らしい箱、白いリボンがひらっと揺れて 「はい、これ」 って...これはあの有名なジュエリーショップの箱...!
「あけていいの?」
「うん あけてみて」
「......わぁ、かわいい ネックレス」
「気に入ったかな?」
箱の中で キラキラと輝いてる緑色の宝石がついた ネックレス、まるで ヒロトの目みたい。
「すっごく 気に入った、ありがとうヒロト」
「こっちが本当の首輪だよ」
「...ばか、」
もう痛みはひいた首をすりっと撫でて、ヒロトを見たら 彼の目は宝石のようにキラキラしてた。数秒見つめあって お互い笑顔に。
「続きしてもいいかい?」
「...いいよ、ヒロト」
がぶっとお互い噛み付くようにキスをして、またシーツに皺を作った。
20180318(エメラルドの瞳)