雪が降りそうだ
空を見上げてふと思った。エイリア学園を倒して数日。雷門に帰ってゆっくりしたのは久しぶりだ、今日はサッカー部のみんなでクリスマスパーティーを開いた。それなりに賑やかで楽しかったな、と思いながら家に向かい歩く。
「豪炎寺君!?」
ハッと久々に聞いた懐かしい声に振り向くと◎がいた。何か月ぶりだろう、凄く懐かしく感じた 俺の片想いの相手。
「◎、久しぶりだな」
「ね こっちに帰ってきてたんだね」
無言、だけどしっかり目は合わせて。
「豪炎寺君もうご飯食べたの?」
「あぁ 今までパーティーだったんだ」
「そうなのか」
残念!と笑う◎、期待してしまうから思わせぶりな態度はやめてくれなんて言えるはずない。
「せっかく 久々に会えたのに」
「家に来ないか?」
俺は何を言ってるんだ、うっかり一緒にいたくて言ってしまった言葉に今更後悔したって遅い。断られる、今は午後22時 家に帰らないといけないだろう。そう思ったが思いがけない言葉が返ってくる。
「いいの?お邪魔して」
心の中でガッツポーズをする。あぁ、と平然を装い家に向かう。今日は誰も家にいないので変な緊張が俺を駆り立てる。ふと◎を見ると寒そうに手を握っていた。「手、寒いだろ」手を差し出す。「え…」と驚いた顔をしている◎、「カイロ代わりだと思ってくれ」俺が笑いながら言うと嬉しそうにありがとうと言って手を繋いできた。
そんな顔して、勘違いしてしまうだろう。
*
家に入る、誰もいない。部屋に女子を入れるのは初めてで、緊張が支配する頭の中。気を落ち着かせようと顔を洗ってくると言って部屋を出た。顔を洗い冷蔵庫の中を覗いてみたらケーキが入っていた。ちょうど二人分のケーキとお茶を準備して部屋に戻る。 ◎はじっと部屋で待っていた、ケーキを見て少し嬉しそうな顔をする。
「うわーケーキおいしそう」
「食べたい方選んでくれ」
「うーーんイチゴのケーキね」
ピンク色の可愛いケーキ、それを一口ぱくっと頬張ると幸せそうに顔を緩めていた。そんな顔が可愛くて◎と無意識に呼んでいた。「どうしたの?」「何でもない」 沈黙、ぎこちない雰囲気は嫌いだ。時計の針の音は元々あんなにうるさかっただろうか、なんて。もうすっかりなくなったケーキ。無意識のうちに食べていたみたいだ、口の中にほろ苦いフルーツの味がしている。
「豪炎寺君、私の事好き…?」
今何て、
心を見透かされてしまったのだろうか。見る見るうちに赤くなる◎、それってまさか…
「豪炎寺君が行っちゃった日、告白しようと思ってたのに…いなくなっちゃったから」
開いた口が塞がらない。
それは本当か、上擦った声。自分のこんな声は初めて聞く。唾を飲み込む音ばかり聞こえる 何というか、嬉しくて 声が出ない。
「ごめん 迷惑だったよね…」
「…迷惑なわけない、俺だって」
好きだ、そう告げると俺の大好きな◎の笑顔。「じゃぁ」「あぁ」付き合うってことで、そういう意味での返事。照れくさくて頬をぽりぽりかく。
「あ、24時には帰るね」
「かえるのか?」
「え?」
シンデレラみたいだなと笑う「朝までいてほしい、イブの夜だし」色々なことを話したい。そう告げると◎が恥ずかしそうにうなずいて「変なことしちゃ駄目だよ」と言った。
「あぁ」
照明を落として 視線を合わせる
「早速してるじゃない!」
「イブだしな」
「関係なっ…!」
キスをしたら甘い甘いホイップの味がした。
Don't go home
(俺はただ君と朝を迎えたいんだ)
20131220
清水空eさんリクエストありがとうございました^^!ど、どうでしょうか…!!クリスマスにロマンティックに再会したらきっと豪炎寺先輩返してくれなさそうって勝手なイメージです、はい。どうだったでしょうか…!また感想お聞かせください…どきどき!ていうかですね!清水空eさんの書く豪炎寺夢好きですガタンガタン
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