きつねうどん

 いつも◎はきつねうどんを食べる。
 天かすの上にぱらぱらと控えめに七味をかけて、まずはスープを飲む、葱のしゃきしゃきって小さい音がした、もう一度スープを飲むと、汁で濡れた唇を小さな舌でペロッと舐めて俺を見た。

「美味しいね円堂君」

 やっぱり、寒い日はうどんだな〜! なんて元気よく言う◎。俺は甘辛く煮てる牛肉と麺と卵黄を絡めて勢いよく啜った、いつもと同じ味に安心しながら◎を見ると、白くて長い麺をちゅるちゅると口をすぼませ少しずつ少しずつ吸ってる。汁につくのを防ぐ為か左側に髪の毛を流して 白い首には暑くなってきたのか汗ばむ肌に髪が張り付いてた。
 小さな舌をペロッと出して味のついたおあげを舌に乗せて 少し吸っている。いつもこうやって甘いあげに染み込んだ出汁をちゅーっと小さく吸う◎の小せぇ、本当に小せぇ口。今、汁で満たされてんのかなぁ。
 俺は卵黄をまた絡め変な気持ちを抑えるように麺を啜った。また1本、また一本とピンクの唇をおちょぼにして女子の丸っぽい頬っぺたすぼませてうどんを吸った◎。
 エロいな〜っと……口が裂けても言えないけど、俺は欲望を全て卵に絡めて麺を啜る。首元から無防備になった鎖骨がちらりと見えて、その横には下着の紐が。

「いっつもきつねうどんだよな、そんなに美味い?」
「うん! でも勿体無くてちょっとずつ食べちゃうんだ〜」
「……冷めるから早く食えよ〜」
「はぁい」

 俺はたまにこうやって◎と一緒に飯食って、やばい欲望を満たす、小さい口でまたあげを齧る◎。吸い付きながらじっくりと味わい、可愛く齧られたおあげを見て俺は喉を鳴らした。
 次は麺を2本箸に引っ掛けて勢いよく啜ると、俺の目を見て笑う◎。

「ねぇ〜見すぎだよ円堂くん」
「あっ、わっ、悪い...…あんまりにもさ美味そうに食ってるから……はは……」
「えーそんなに美味しそうに食べてるかな」
「おう……なぁ、明日は何食べたい?」
「う〜ん、そうだな折角だし明日は円堂君の好きな物で!」
「俺の〜? んーじゃあ、肉...…かな」

 明日のまだ見ぬ◎の姿を頭ん中に膨らませる、肉汁が口から溢れて顎に垂れていくのを必死に拭く◎の顔を想像して、俺は膨らみかけてる嫌なヤツを必死に抑えた。

20180302
→修正20210816