※アツヤ
「士郎君の事 返してよ」
アツヤ君は急に現れる、唇を重ねてた時に 荒々しくねじ込まれた舌に 士郎君じゃない熱を感じたから 顔をみると 目付きが変わってた。
「オイオイ 俺よりも士郎がいいのかよ」
「士郎君を出して、お願い」
唾液の味を感じながら、私は アツヤ君を見た。きっと初めて会う人なら分からないくらい 同じなの 同じ人だからなんだけどね。
「ねぇ アツヤ君 こんな事してもどうしようもないじゃん」
「お前の事好きなのは 士郎だけじゃねぇんだよ、分かってんだろ」
「だけど...」
私が好きなのは士郎君よ。
そう言えばブチギレたアツヤ君が私の胸を痛いくらいに鷲掴みにした、痛みに涙を浮かべると アツヤ君はもっと強く私の胸を掴む。
「士郎君は...!そんな事しない!!」
「ウルセェ!お前の身体今から俺が全部グチャグチャにするんだよ、お前の好きな士郎の顔でな」
「本当に...お願い、やめてっ」
「...うるせえんだよ」
ブラウスのボタンがあちこちに散らばっていく、薄い水色に白のレースがあしらわれたお気に入りのブラジャーを上にずらして 私の胸を直に触る アツヤ君。大嫌いになれない、士郎君の顔でこんな事されたら ぽろぽろと涙が落ちる。
「泣けよ もっと 俺の気が済むまで」
「酷いよ」
「俺は酷いんだよ」
べぇっと 出された舌で、私の涙を舐めた。ゆっくりと 味わうように。「本当に酷いよ アツヤ君」なんでそんなに悲しそうな顔するかな。こんなのは初めてじゃない、その度に悲しそうな顔をしながら私の事を荒々しく抱く。
「もういいよ 笑ってよ」
「はあ?何言ってるんだ」
「...アツヤ君も好きだよ 私」
見開かれた目にキスを落とした。失楽園への片道切符を手にしてしまった私達は、そっと薄暗い中暫く見つめあった。
20180227