夏の日

「暑い、もう何もしたくない」

 そう言って◎は大きく溜息を吐き、ハンディ扇風機の風をブンブンとだらしなく顔に当てた後、少し肌蹴た胸元にそれを向ける。カランッ、◎の母親がいれてくれた麦茶の中で氷が踊った。

「早くこれを終わらせろ、プールに行けないぞ」
「だって、こんなにも暑いと勉強どころじゃないよ……」
「そうは言ってもこれを終わらせないといけないだろう、手を動かせそしたらいずれ終わる」

 24℃に設定されているが、外の異常な暑さに照りつける太陽のせいか確かに暑い。背筋を伝っていく汗が気持ち悪い、目の前の◎は冷たい麦茶を一気に飲み干し俺に向かって「暑い!」と訴えた。

「何度も言うな暑苦しい」
「だって、暑い……なんでこんなに暑いのに有人はゴーグルつけてるの意味分からない」
「確かに暑いがそう喚くほどではないだろう」
「喚いてないよ!」

 ふっくらと頬を膨らませて◎は小さなテーブルの下で足を伸ばし、俺の膝を足の指でツンツンと蹴る。「やめろ」と制止しても言う事を聞かずに彼女の悪い足はそろっと上へと這ってきた。膝から太腿、そして太腿から足の付け根に伸びてきた◎の爪先。

「やめろと言ってるのが聞こえないのか」
「いいでしょ」
「駄目だ」
「なんで?」
「理由はよく分かってるだろう」

 彼女の足首を掴んだ後、ゆっくりと綺麗に処理されている脹脛を撫でた、ビクッと体を跳ねさせて一瞬の内に少女から女の顔に変わる◎。

「やる気満々じゃん有人」
「こっちに来い◎」
「うん」

 素直に俺の方に来た◎の腕を引っ張って自分の膝の上に乗せる、暑くて仕方がないというのにどうしようもなく腫れ上がる欲望二つを爆発させる様にキスをした。遠慮なんてせず、最初から舌を絡め何度も何度も繰り返す。
 柔らかい唇を食えば、◎は鼻から少し苦しそうな吐息を漏らし俺の膝の上で体をくねらせた。

「暑い、有人」
「脱げばいいじゃないか」
「脱がして」

 夏を全身に纏ったような綺麗な色のワンピース。
 首を撫で、鎖骨と肩に指を這わせてそのワンピースを肩から滑らせるように脱がす。汗のせいで首に張り付く髪の毛を一本ずつはがしてもう一度キスした。

「んっ」
「キスの仕方を忘れたのか?」
「うるさい、有人のせい」
「もっと舌を出せ 何回やっても下手くそだな」
「あーもう暑いのにそんな事言うからイライラしてきた」

 そう言って彼女は俺の肩に噛み付く。
 白いシャツに◎の唾液が染みる、きっと歯型がついただろう、躾のなってない犬の様に嬉しそうに笑う◎のブラジャーのホックに手を伸ばした。簡単に外れたブラジャーをの肩ひもだけをずらせば、◎の幼さの残る胸が露わになる。キスをしながら強めに胸を揉めば腰を浮かせ、◎は梅雨の湿りっぽさに似た喘ぎを漏らす。

「っん、有人」
「汗だくだな」
「クラクラする」
「このままじゃプールには行けないな」
「……プールなんかいいから、有人とえっちしたい」
「やけに素直だな、熱でおかしくなったか?」

 喉がカラカラだ。
 彼女の腰を片手で抱きながらテーブルの上にある麦茶に手を伸ばし、ゆっくりと味わう様にそれを飲めば◎が「私も」と小さく呟くので◎に口移した。

「ぬるい」
「◎」

 もう一度キスして彼女の乳房に唇を近付ければ期待に満ちた吐息を漏らす◎、シャツの下に伝う汗を感じながらその先端に舌先を伸ばした。


修正20210816