さよならをおしえてよ

あまりにも人間的な匂いがしたもので、振り向いた。そこには 私の大好きな不動明王が。「おかえり...明王君」私がそっけなく言うと 優しく笑った。



「よぉ◎」



優しく笑う。優しい声をして、優しく私の髪を撫でた。これが荒々しかったり 横柄なら嫌いになれるのに。それを分かって こんな風にしてるんだろう 傲慢には違いない。



「急に居なくなったクセに」

「悪かったって」

「ズルいよね 本当に」



ちゅ、と音を立てて明王君がキスしてきた。触れるだけだった けど それだけで痺れるほど 感じた。明王君が私の身体に呪いをかけてしまったから...。



「イイか?」


「イイよ」



グイッと顎を固定されて舌が入ってきた、私はわざとらしく身をよじらせて 嫌がってみせるが 脳みそが炭酸になっていくのがわかる。馬鹿みたいに 感じてしまって 涙が滲んだ。

明王君の白い手が私の服の中に優しく入ってくる、花柄のワンピースがめくれ上がって20デニールのタイツからうっすらと 黒レースのパンツが見えてしまってるだろうな。ぼーっと 快楽を感じながら 私は明王君のベルトに手を伸ばした。



「ゃ...っ、ねぇ ど、して戻ってきたの」

「悪いかよ」

「ずっと待たせといて」

「それは、ごめんって」



ベルトを外して私は明王君のズボンを足元にだらしなく脱がせた、だらしない幸せを教えた この悪魔が憎くて 好きで。私のブラジャーが外されて、真っ赤な舌が乳房を濡らした。



「情けねぇ声で 喘いで そんなに気持ちいいのかよ、久々だからか?」



青い目がウザったいくらい綺麗で、思いっきり気持ちよくなっていく。明王君が好き。だから、嫌いになりたいって そう思いながら今日もセックスをした。



20180227