小娘相手に何を戸惑っているのだろうか。
「私、影山さんと付き合っても淫行って言われない歳になったんですよ 約束通りつきあってもらいますからね」
「...邪魔だ 早く帰れ」
「付き合ってくれるんですね!」
「言葉が通じない所にいるのか」
仕事の書類の上に堂々と座り私の目の前を占拠する〇、何年経っても変わらない。
「影山さん 私貴方のことずっと追いかけてきたのに、なんで分かってくれないんですか」
「お前が18になった所で、私からしてみれば小娘でしかない」
「じゃあ 20歳ならいいんですか?」
後2年くらいなら待ちたくないけど待てますよ、と...心底残念そうな顔をしながら呟く〇。そういう問題ではないと言ってもわからないのだろう彼女は、もう私に5年もこうやって自分の気持ちを伝えてくる。
「お前も執拗いな」
「5年もアタックしたのに今更諦める事なんて出来ないでしょ」
「これ以上無駄にするな」
「私影山さんのこと好きになってこうやって話してる時間すべて楽しかったし宝物だから、無駄だなんて思ってないですよ」
「...何故私なんだ」
彼女は不思議そうな顔をした後、ニコニコと笑った。その表情はあまりにも眩しくて そして綺麗な色をしている。
「人を好きになるのにそんなに理由っていらなくないですか、影山さんを見た時に私の中で何かが弾けたんですよね それからずっと貴方のことしか考えられないんです」
まるで産まれたときから出会うのが決まってたみたいに、そんな言葉を平気で私に投げかけて 彼女は笑った。
「お前は馬鹿だな」
「えへへ 影山さん、照れた?」
「いいだろう〇」
「え?」
机の上に座る彼女の腕を引いて自分の方へと抱き寄せればなにが起きたのか分からないという顔をして何度も瞬きをする〇。
「後悔させてやろう」
腕を掴んだまま彼女の唇を奪えば初めて見る顔の〇が、私の指に自分の指を絡ませて「ゆめ...?」と情けない声を出した。
20190317