この映画の主人公は君と僕

「◎」


「どうしたの拓人」


「今日 霧野と随分仲良く話してたな」


「なになに 嫉妬?」


「こ、たえろ」


「何よ、いっつも話してんじゃない」



唇を尖らせる◎を俺は誰もいないロッカールームに連れていく「ちょっと!痛い!」と叫んでいるが気にせずにベンチに押さえつけた。



「何する気」


「お仕置きだ」


「意味わかんない、し…」


目を逸らして赤面する◎優しく頭を撫でると子猫のようにすりっと手に頬ずりをする。


ぞくっ 
と、俺の中で何かが覚醒する。



「好きだ」


「うん…知ってるよ……っ」


押し付けた状態で耳たぶに噛みつくと漏れるのは切なげな吐息、目を細めて涙を浮かべている。


そんな顔したら もっと止まらなくなる


わかってしてるのか?と言うとふるふると首を振る。



「違うし…誰か来たらどうするの…?」


「誰も来ない 見られたいのか?」


「っ…!馬鹿ぁ!」


「はいはい」


一昨日つけたばかりのキスマークがちらりと視線に入る、同じ場所に吸い付くとヒッと小さい悲鳴。ぞくぞくする。嫉妬に身を任せ×とするときは何とも言えない快感がこみ上げる、我ながら変態だと笑い耳や首を攻め続ける。



「や、…」


「じゃぁ やめるか」



さっと◎から離れると
「なんなのよ」と可愛く怒る。



「足りない?」


「……ん」


「聞こえないぞ」


「うん」


「何かいう事は?」



悔しそうに俺を睨んで「もっと…してよ…」


「よくできました」


にこりと笑うとむかつくと呟いた。





20131218