ブラックコーヒー

無理矢理ブラックコーヒーを口に流し込まれた、冷たい舌までもがコーヒー味で 苦手なその味に私は眉をひそめた。コーヒーを飲んだあとの口の中の味ってなんでこんなに気持ち悪いんだろ。



「ハッ 変な顔してんな」

「晴矢君のせいじゃん!」



有名なコーヒーショップのロゴがついた、プラスティックのカップの中で氷がカラカラと音を立ててる。私は コーヒーが苦手で いつもは甘い甘いキャラメルフラッペを飲む。ホイップの甘さとキャラメルの甘さで頭がくらくらになるような。私はそんな味が好き。

なのに、



「だからお前と風介は 甘っちょろいんだよ、普段から甘いもんばっかりだから」

「風介も私も甘党だもん」

「似たもの同士だもんなーお前等」



まただ、苦い苦いキスされて私は 胃に流し込んだ。風介の居ないこの部屋で いつも晴矢君は私にブラックコーヒーを流し込む。まるで 俺のモノだって言ってるみたいに。冷たい舌が入ってくると私はフラッペで冷えた身体をまた震えさせた。



「んっ はる、やく ん」

「コーヒーもうめえだろ」



喉も胃も震えるほどに苦くなる、ちらりとフラッペを見たらキャラメルがホイップに沈んでた。




20180301