エンヴィー

ゾワっと震えた身体は寒さのせいなんかじゃない、むしろ今日はムンムンと蒸し暑い。文房具売り場から コツコツと私の後ろをついて回る足音は勘違いなんかじゃなくて 本当に誰かにつきまとわれていたみたいだ。


細長くて冷たい指が私の制服のスカートを捲って 太腿を撫でた、さっき飲んだ新作のフラッペのせいで冷え切った体に 冷房がついてないせいで蒸し暑い店内に ふらふらと気分が悪くなった。そこに 急に現れた痴漢さん...。

本屋の角っこに置いてる綺麗な鳥の図鑑を手に取ったのと同時に、名前も顔も知らない彼の指が私に触れたのだ。



「声 我慢してね」



コップのふちを濡らして指で撫でると音が出る、そんな音みたいに儚くて 綺麗で 不安定な色味を感じ取ることが出来る彼の声は...若々しかった。

太腿を優しく撫でたと思えば強く揉んで、私の反応を楽しんでいるようで...人差し指を器用に滑らせて内腿に爪を立てた彼、その刺激に耐えきれず小さい声が出た。



「っん、!」

「へぇ 君って感じるんだね」

「...店員さん呼びます...っあ」

「呼んでごらんよ」



足の付け根からスルッと下着に指を滑り込ませて、誰にも触れさせた事の無いソコを彼は非情にも貫くようにして 指を捩じ込んだ。











コーヒーショップで甘ったるいフラッペを注文して幸せそうに飲んでる彼女の姿に俺はなんでか 胸を掻き乱された、今日は西陰は居ないので一人で来たせいか...邪念に負けた。

俺の指が動く度に体が跳ねたり 声を漏らしそうになる彼女は、いつまで経っても俺の方を向かない。普通こんな風に触られたら 顔を見ると思うんだけどね。



「ねえ、気持ちいいんでしょ」



返事はない その代わり下着の中がこれでもかという程濡れた、充分すぎる返事だと思わないかい?と言いたかったが 彼女は小さい小さい声をたまに出して震えるだけで 段々とつまらなくなってきた。



「こっちみてよ」

「...っ、ゃだ」

「君に拒否権なんてないんだけど...ほら、こっち向きなよ」



無理やり振り向かせれば 頬を赤く染め 涙が零れそうなほど瞳を潤ませる彼女、さっきとは違う顔を見せてくれた 彼女にズキンと身体中が痛む。滅茶苦茶にしたいって思うのは男の性だよね、潤んだ瞳から涙が零れるのが見たいし 俺と君の唇から糸を引く涎を指に絡めたい 乱れる彼女が見たい。



「来て」



彼女の手を強く握り 逃げるようにしてこの本屋から出た、非常階段の方にある 多目的トイレに連れ込み彼女を奥に突き飛ばすようにして 俺はドアを閉めた。ガチャっと 冷たい音を立てて閉まったドアに向かい君は 何か言いたそうだったけど...唇を重ね合わせれば それは小さな悲鳴になって俺の喉を流れた。



「逃がさないよ、もう君は俺のモノだから」



笑えば 彼女の眉間の皺がより一層濃くなった。



20180504