休日、いつもよりも少しだけ遅く起きてもいい日。雷門にきて初めてのお休みだからか 元々寝起きの悪い万作君は全然起きてこない。
ヨネさんが作ってくれた朝ごはんが冷めちゃうよ...。皆には私が起こしてくると伝えて、万作君が寝ている部屋に入った。
明日人君も万作君もしっかりものだから、部屋はまあまあ綺麗に整っている。部屋をぐるっと見回して2段ベッドの下ですやすや寝ている万作君の肩に触れた。
「おはよう、起きて」
「うーん...」
「おーきーてー」
「うるさい......」
何度揺らしても目蓋をピクリとも動かさない。困った...。少し強めに揺さぶってみたら少し不機嫌な声が聞こえた。
「ねえ、ご飯冷めちゃうー」
「うるさいって」
グイッ
凄い力で引っ張られて ふかっと布団の感触を感じたと思ったのも束の間、万作君の少しかたい身体の中にすっぽりと抱きしめられた...!?
「え、え!? ちょ、ちょっと?」
「......んー」
「ねえ 起きてお願い」
私の頭の上でクークーと寝息が聞こえる、あれ?万作君ってこんなに朝弱かったかな...。明日人君助けて、力が強すぎて離れられないよ。私の体をぎゅーっと抱き締めて夢の中を旅している彼。
「万作君?」
「...うるさいって、」
「そろそろ起きようよー」
「......うる、」
不思議だ、布団の中に入ると 身体が寝ようとしてしまう...。でも今こんな状況で寝てしまったら 見つけた人がビックリしてしまう、身体をよじって腕から抜け出そうしても ビクリともしない。
腕をペチペチ叩いても効果がない、背中 万作君の熱でじんわりと汗かいてきちゃった...。どうすればいいんだろうか。
「万作君、お願い 起きてよー」
「ん、?...ん??」
「あ、起きた」
「なっ なんで布団の中にいるんだ...!?」
なんでって...
呆れるくらい寝起きが悪い万作君、私はやっと解放された身体をぐーんと伸ばしてベッドから降りた。
「ほら、先行ってるよ?ちゃんと来てよ!」
「ああ...」
でも10分くらい無理かも...と、小声の万作君は何故か毛布を腰に巻いてベッドから降りた。
「なんで、毛布巻いてるの?」
「いや...その...」
「ん?変なの、早く来てよ?」
苦笑いの万作君を置いて、私は腹ペコなお腹のために食堂へと小走りした。
「ったく...コレどうするんだ」
毛布を巻いたままトイレに行く万作、10分後にやっと 食堂へと向かった。
20180422