夏の男って見た目のクセして 今日の修也はダラっと部屋でゴロゴロしている、クーラーの風を受けながら彼は私を手招き。
「ねぇ デート行かないの?」
「もう少しだけ」
ぎゅっと 抱き締めてくれるのは嬉しいのだけど、頑なに外に出たがらない彼に呆れて耳を引っ張れば「痛いじゃないか」と間の抜けた声が。
「もー 夏は一瞬なんだよ?修也、思い出作らない気?」
ちょっぴり怒った声でそういえば、彼は私をもっと強い力で抱きしめてこう言った。
「俺とこうやってダラダラするのは嫌か?」
なんて、いつもは私の事を甘々に甘やかしてくるというのに 今日はどうしてこんな甘えん坊なんだろう。ちょっと上目遣いの修也が面白くて、くすくす笑えば彼は嬉しそうに目を細めた。
「じゃあ ちょっとだけだよ?」
「ああ ありがとう」
カーペットの上に二人で寝そべれば 綺麗に片付いている部屋が良く見える、清潔な香りに包まれて目を閉じれば後ろから「好きだ ◎」なんて声が。
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ちょっとだけと約束したのについつい 彼女とこうしていられることが嬉しくて長居してしまった、無言の彼女はもしかして怒っているのだろうか。
「...◎?」
「ん?ちょっと、うたた寝しちゃった」
「怒ってるのかと思った」
「怒らないよ 修也が私といる時だけ甘えん坊なの、可愛いと思ってるし」
「お前しか 俺を甘やかしてくれないから、ついな」
柔らかい体に触れていると 気持ちが良い、俺が抱き締めているのに彼女に包まれてる気分になる。
クーラーの温度を少しだけ上げて彼女の耳にキスをしてみる、感謝の意味を込めてしたつもりだが 彼女はぴくりと跳ねて驚いた声をあげた。
「修也...びっくりした」
「後から見ると お前は随分ちっちゃいなと思って」
「修也が大きいの」
「...なあ、キスしていいか?」
肩を掴んで自分の方に向かせれば彼女は恥ずかしそうに眉をひそめて俺の腕をつかむ、頬と鼻先そして唇に順を追ってキスすればじんわりと汗ばむ俺達。
「デート行かないの...?」
「もう少しお前とキスしたいんだが」
「夕香ちゃんもうすぐプールから帰ってくるんじゃ、」
「何を心配してるんだ?俺は キスしたいだけだ」
もしかして、その先を期待してるのか?そう言えば彼女は俺の頬を引っ張って「さっきの 赤ちゃんみたいな修也の方が好き...!」と怒った声を漏らした。
「甘えさせてくれるんじゃなかったのか?」
「...もう、好きにして」
「ありがとう」
柔らかい唇を奪えば 彼女は小さく声を漏らして、俺の首に腕を回した。デートは明日に変更だな。
20180707〔七夕〕
みと様 今回もリクエスト頂きありがとうございます、またまた遅くなってしまい大変申し訳ございません...!
今回は甘えたがりな豪炎寺君との事でしたので、豪炎寺君のお部屋でデート前なのにゴロゴロと甘えてくる豪炎寺を書いてみました。
小さい頃にお母さん亡くしてるからたまに母性を求めてしまうんじゃないかなーと、妄想ですが...いれてみました!
次回のリクエスト募集は12月ですが、またどうぞ 宜しくお願い致します。改めまして ありがとうございました。平成最後の夏を楽しみましょー!