シンドバッドは星を掴む


「お前は 人前でこんな事されるのは嫌いだろうけどよ!」



空港で待ってくれてた条介は私を見るなり飛びついてきて抱き締めてきた、確かに私は人前でこんなことされるの嫌いだけど 久し振りに会えた喜びを彼に伝える為にキスをすれば彼は嬉しそうにへへっと笑った。



「お前からキスされんの久し振りだな、嬉しすぎて倒れそうだぜ!」

「本当に、いつ会っても元気だね 条介」



クスクス笑えば彼は嬉しそうに私の頭を撫でて もう一度抱き締める、沖縄の匂いをうーんとかいで息を吐けば彼は「ほら まずは、土方の所行こうぜ!お前に会いたがってたからよ!」と腕を引っ張った。










土方君は相変わらず大家族のお母さんでお父さんでお兄ちゃんでって感じでとても忙しそうにしていた、東京土産を渡せば嬉しそうに飛びつく弟ちゃんと妹ちゃん達…可愛かったな。豪炎寺君から預かった手紙を土方君に渡せば泣いてた、なんだか 随分と時がたったのかな…。

ぼんやりと高台から海を眺める、夜であんまりちゃんと見えないけど。



「そういやよ、お前 前に沖縄で天体観測がしたいって言ってたよな!音村に借りてきたんだぜ!」



ばかデカい望遠鏡を私に見せて眩しい太陽みたいに微笑む条介、音村君サンキューとおちゃらけた声で海に吠えて私は望遠鏡を覗いた。



「私星座とか全然知らないいんだけど、条介はわかる?」

「ん?俺が知ってるわけねーだろ」



そんなもん 海の広さに比べたらちっぽけなことだろー!なんて…宇宙もかなり広いって聞くけどと返せばまた同じ言葉が返ってきた。



「どれどれ、俺にも見せてみろって」

「あーずるい 私まだ見てるのに」

「ひゃー すっげぇな」

「ねぇ!」

「あ…俺すげぇことに気が付いたぜ」

「何?」

「あの星、多分 ヒロトが産まれたとこだなー」


「ねぇ、面白いけど ヒロト君達それ気にしてるんだから本人には言っちゃだめだよ」



なんてジョークを交えつつ全然知らないのに、なんとなく星座を見つける。多分これとこれが繋がると夏の大三角的なやつでしょなんて言えば条介は楽しそうに笑った。



「やっぱり お前といる時が一番楽しいぜ」

「ほんとー?」

「俺、お前のことマジで好きだわ」



こつん 鼻の頭に条介の唇が飛んできた、いつもおちゃらけてるくせに真剣な顔を見せた条介の頭を撫でれば彼は私の頬を撫でる。



「急にどうしたの、条介」

「早く大人になりてーな って思ってよ」

「…大人になったら一緒に住む?」

「あったりめーだろ!ただし、海があるところに限るけどな!」



ぎゅーっと痛いほど私を抱きしめて、何度も大事そうにキスしてくれた。波の音は柔らかく静かでまるで私たちにラブソングでも演奏してくれているようだった。





20180707〔七夕〕
沖縄で天体観測

ゆりあ様 この度はリクエスト頂きありがとうございます、遅くなってしまい大変申し訳ございませんでした...!

綱海君かなり久し振りです、彼は天体観測なんて多分絶対しなさそうなので 二人して星座知らない設定にしてしまいました。

南国の匂いを感じれるようなお話にしたかったのですが、甘い会話多めになってしまいましたね...いかがだったでしょうか?

次回のリクエスト募集は12月ですが、またどうぞ 宜しくお願い致します。改めまして ありがとうございました。平成最後の夏を楽しみましょー!