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校舎を出たところにあるグラウンドを見るとまだ練習をしていた。

少し立ち止まって見てたらバンダナをつけた少年がこちらに気付いたみたいで、ニカッと笑い大声で「君サッカー好きなの??」と叫んできた。控えめに笑い首を左右に振ると「そっか!またいつでも見学しに来いよ!」と元気よく挨拶された。

こんな時代に あんな男の子まだ居たんだ。









「円堂、知っているのか?」

「知らない!!」

「…だろうな、なぜ声をかけた?」



うーんと考え込み 円堂は笑って「なんかさ…俺達を見てる目が寂しそうだったていうか…」とごにょごにょと何か言っている円堂を後目に俺はさっきの女の後ろ姿を見つめた。

綺麗にのばした髪が毛先までツルンと輝いていた。清楚ではないが綺麗めの…ミステリアスな女だったな、そして円堂が言ったとおりどこか寂しそうな雰囲気を醸し出している。



「こらー!お兄ちゃん!!練習練習!!」



元気のいい春奈の声が聞こえて

あぁ、と返事をして俺は練習に戻った。

練習に戻ってもまだ何故だか分からないがさっきの女の事が頭から離れなかった。











「ねぇ、君雷門の子でしょ?」「うわ、まじレベルたっけぇ」「可愛いねぇ、遊ぼうよ」「君何処の店の子?」「それってコスプレ?」



いつもの事だけど ナンパって本当に大っ嫌い、私はそんな気軽に声をかけれるような安い女に映っているのだろうか。もっともっと 綺麗になって高嶺の花にならなければならない…。先ほどまで自分をナンパしていた男が違う女をナンパしていた、下品で不細工な女を。



「私をそんな女と一緒にすんじゃないわよ」



バァアアンと音を立て 路地裏に置いてあったごみ箱をナンパ男に向け蹴り飛ばした。

見事命中

ざまあみなさい。私はそのまま、その男の横を通り家に帰った。











「お、おい今の見たか…?」

「す…」

「?」


「すっげーーーーーシュート!!!!!!!あいつすげえええええ!!!!!!!」

「円堂!うるさい!」






20131218



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