同じ学校の生徒達がこちらを見て何か話している、可愛いだとか綺麗だとかそんなわかりきった事を話しているのだろう。もしくは嫉妬した女生徒たちは私の方がかわいいとか言っているのか。気持ちいいわ。
教室に入り挨拶すると男の子たちが寄ってきた。昨日のサッカー部の子たち…。
「おはよう!昨日はいきなりごめん!
俺隣のクラスの円堂守、サッカー部のキャプテンをやってるんだ!」
「そう 私は〇◎。宜しく」
にこっと笑うと、笑い返す円堂君。
「それで?どうしたの?」
「あのさっ!昨日見てたんだけど〇のシュート!滅茶苦茶かっこよかった!サッカーやってんだろ!?」
あれを…見られたの…?
「サッカーやってないわ…少しだけキックボクシングをしてたのよ ダイエットのために」
「ちょっと今日の放課後サッカー部に来てくれよ!!!」
私の話を無視してガシッと手を掴まれた、キラキラと 恋愛とかセックスとかなんかそういうのを感じさせない 本当に真っ直ぐでキラキラな瞳で私を見る。
断ろうとした その時 ちらりと横を見た
ゴーグルをつけた男の子、ゴーグル越しに見える赤い瞳にぞくりとした。落としてみたい…。
「いいわよ でもサッカーはしないわ」
気付いたら返事をしていた。
俺の目を見て〇は少し笑ったような気がした、背筋がぞくりとするような。色気というものだろうか。同年代の女生徒には到底出せないような そんな。
だがどこかで見たことある目だ。そう、昔観た映画の中で清純なヒロインを破滅に追い込もうとしたり…男を虜にして美しく笑う悪魔のような女を思い出させる そんな目をしている。
そんな女に魅入ってしまうなんて、疲れているのだろうか 俺は。
放課後、サッカー部の部室の前に立った。ボロボロの年季の入った建物、青春の匂いってこんな匂いなのかしらね ってそんなこと考えながら 扉を開けた。
「お!来てくれたか!」
「まぁ 見学くらいなら」
「はい入部届け!」
「え?入らないわよ…?」
入ってくれよ頼む!と言われても強引過ぎるわマネージャーの女の子の一人が私に「マネージャーも結構 楽しいものよ」と笑ってくれた、女の子にこんな顔で接してもらったのは初めてで 思わず こくんと頷いてしまった。
20131218