ドラゴンクラッシュをカットされた染岡君は、吹雪君にスライディングを決めようとした が。
マフラーをぎゅっと握り締めた後、目付き いや全部だ全部が変わった...気がした。横にいる音無さんに「なんだか、人が変わったみたいね」と言ってみたが あまり分かってくれなかった。何かが違ったのだが その何かが分からず、私は 吹雪君の凄まじいシュートを見つめた。
試合は終わった。吹雪君と円堂君が笑顔で話をしている、元に戻ったようだったけど 私には吹雪君が妙に不気味に見えてしまった。
...不気味に見えるというのは、少しだけ 興味を持ったということだけど。
試合が終わった後、音無さんのパソコンに映し出されたのは エイリア学園だった。
試合が終わってから少し日が暮れてきた時、私と吹雪君は 雪原を少し歩いていた。
「彼 名前なんだったっけ」
ゴーグルをかけてる、僕達のこと凄い睨んでた彼だよ。なんて 悪気のない笑顔で鬼道君のことを尋ねる吹雪君。
「鬼道君よ」
「彼氏でしょ?大丈夫だったのかな」
「...付き合ってないわよ」
誘うように目を細めて笑ったが 眉一つ変えない吹雪君。鬼道君と吹雪君と円堂君くらいよね 。
「僕達 お似合いだと思わない?」
「面倒くさいこと抜きにして、って事よね?」
そうよ、これが 私の恋愛でいいの。鬼道君と 本気の恋愛なんて。そんなこと、出来っこないもの。吹雪君の顔が近くまできた、 その時だった。
「おい 何をしてる」
「鬼道君...」
私と鬼道君の顔をちらっと見ながら、吹雪君はくすりと笑って「振られちゃったなー」と軽く笑い「次は邪魔されないところで、ね」と言うと学校の方へと戻っていった。
「鬼道君 邪魔しないで頂戴」
「吹雪のことが好きなのか」
「っは、何をお子様みたいなこと言ってるの?好きとか好きじゃないとか そんなことって「いつまで、自分の感情に蓋をするつもりなんだ」...なんのこと?」
「〇、俺の事が好きだって顔してるクセに いつまで嘘を吐くんだ?」
「気持ちの悪い事 言わないで」
20180228