BAD GIRL

「よぉーし!絶対に勝って半田達に勝利の報告を届けるぞ!」



一悶着あったようだが、円堂君や雷門さんの声にいつも通り力が入ったようだ。どうでもいいけど、早く終わらせてほしいわ。円陣になりみんなの手がどんどん重なっていく 大きい手や小さい手長い指に少し短い指 そして吹雪君の真っ白な手が重なった。何かにココまで情熱をかけれるのは、皆 愛されてきたんだろう。体は冷えていた。



「今度こそ勝って! エイリア学園の侵略を終わらせるんだ!」



円堂君の声がビリビリとそこら中に電撃を走らせたようだった、そして...試合は始まった。染岡君が緑髪のレーゼを抜かして上がっていく、ニヤリと余裕そうな笑みを見せるレーゼ。相手のDFにボールを取られた が、取り返すみんな。初めに比べて素人目に見ても成長がわかる。だが...先取点ならず、染岡君のボールは入らなかった。

なんだ、全然ダメじゃない。


先にゴールを割ってしまったのは雷門だった、そこで 前半が終了した。なんだか、色々みんなが言っているが 全然耳に入ってこなかった。吹雪君の綺麗に整った唇と、下まつげを見ていた。鬼道君は集中しているようで、私の事などちらりとも見ない。...って、鬼道君は今関係ないわ...。

後半が 始まる。


















後半戦...格段に動きが良くなった雷門がまず一点目を染岡君の強烈なシュート、二点目を吹雪君のエターナルブリザードで勝利した。染岡君と吹雪君の間には、よく分からないが 何かが芽生えたようだ。

勝利を手にした鬼道君は仁王立ちで私の方を見ていた、浮かれている皆の雰囲気に少しだけ流されてしまって 目を逸らしてから小さく笑った。和やかな雰囲気の中、敗北したレーゼが声を震わせながら言った。



「お前達は知らない本当のエイリア学園の恐ろしさを...」



本当のエイリア学園?
まだ他にいるというのか勘弁して頂戴、レーゼの言葉と共に 今まで感じた事ないくらいの妖気を感じた、黒い霧のようなものが 綺麗な白い雪を包んで行く。そこに現れたのは...赤いボディースーツに身を包んだ あきらかに強そうな子達。

あれもエイリア学園...?



「無様だぞ レーゼ」

「デ、デザーム様...!?」


「覚悟はできているな レーゼ

お前達は追放する」


「デザーム様...」



黒いサッカーボールがレーゼ達の元に飛んでいく、辺り一面が一瞬暗くなり そして

レーゼ達は消えていた。





20180309

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