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※暴力描写有




「〇さんは2日程ご家庭の事情でキャラバンを離れる事になったわ、皆今日は早めに寝なさい」



お兄ちゃんが帰ってくるまで待って欲しかったけど◎さんは、青白い顔をしてお母さんと一緒に行ってしまった。なんだか 変な感じだったなぁ、仲悪いのかな?私達もお風呂に行って帰ってきた、いつも一緒の◎さんが居ないとなんだか 寂しく感じる。



「ねえ、お兄ちゃん」

「春奈 どうした」

「◎さんいないと寂しいね」

「...そうだな」

「で...でも!2日で戻ってくるらしいし、私達だけで頑張らなきゃ!」



いつも頑張ってエイリア学園と戦ってくれてるお兄ちゃんに弱音を吐いたりしたら駄目なのに、お兄ちゃんは優しく「無理をするな」って頭を撫でてくれた。◎さんにもこうやってしてあげたりするのかな...いつの間にか 大人になっていくお兄ちゃんの横顔を見つめて ◎さんの事を考えた。

早く帰ってきてほしいな。

おやすみと言ってテントに戻ると先輩達は、化粧水を塗っていた。



「そういうのってやっぱりした方がいいんでしょうか...!」

「なんかいつも、〇さんがやってるのを見てたらね...それにココ乾燥するし」

「うー 私もやります!貸してくださいー!」

「あら、音無さん 意外ね?」

「◎さんみたいに大人っぽくなりたいんです!」



私の言葉に目を丸くする先輩達、目を合わせて そのまま大きな口を開けて笑われた。



「なんなんですか!」

「いや...可愛いなって思って!」

「そうよ、そんな事言うと思わなかったから...ふっ」


「笑いすぎですー!」



頬を膨らませて怒ると、1層笑い声は大きくなった。









長い長い時間をかけて愛媛に着いた、もう深夜だ。5時間も食事を摂らず車の中で揺れていたものだから 吐き気を催した、嘔吐く私に彼は 嬉しそうに笑う。



「ほら、着いたぜ?」

「何も無いじゃない」

「まァ 待てって」



運転していた男がどこかに電話をかけだした、しばらくして 波が激しくなり 大きな音を立てて黒い黒い鯨のような潜水艦が顔を出す。



「なによ コレ」

「飯やるから来いよ」

「...次は船にのせられるの?勘弁して頂戴」



よろよろと蹌踉ける私の腕を掴み、無理矢理歩かせて中へと進む。薄暗いソコを必死に歩く。長細い人影が見え 聞き覚えのある低い声が聞こえた。



「久し振りだな 〇◎、覚えてるか?」

「影山零治...」

「長旅御苦労だった、不動 後は頼むぞ」



コツコツと革靴を鳴らし暗闇に消えた、まさか...新しい父親って 影山さんのこと?

勘弁してよね。



「◎、こっち来い」



グイッと引っ張られバランスを崩し倒れる私、なんだァ?情ねーな。と抱えあげられて 無理矢理キスをされた。



「っ!?...な、なにするの」

「歩かねェなら ココでするぜ?」



グーンと音を立てて 閉まっていく天井部分、奥の方に光が見えた 「向こう行きゃ部屋もあるし シャワーもあるし、飯もあるぜ?」とまた強引に手を引かれて 歩き出した。


廊下を進むと真新しい色のドアがあった、鍵を開けて 中に私をほり投げる不動。痛みに苦い声を出すと また楽しそうに笑った。



「◎、俺の仕事は鬼道の大事なモン ぜーんぶブッ潰す事...お前らをな」

「どうするつもり?」

「脱げよ ◎チャン」

「はぁ?嫌よ」


「仕方ねーなー、ちょっと待ってろ オイ佐久間ァ!」



横の部屋のドアを蹴っ飛ばし、銀髪の綺麗な男の子の髪を引っ張り 私の目の前に突き出した。そして...ちょうどお腹部分を蹴飛ばした。ゲホッと 唾液を吐き出す佐久間と呼ばれる少年。



「ちょっと...!」

「コイツは 鬼道クンの帝国時代のチームメイト、大事な 親友君なんだってよ」

「分かった 脱ぐから、彼にもう乱暴しないで」

「物分りいいじゃん」


「や、め...ろ...グッ、 きど」

「ア?うるせェなァ もう部屋戻れ」



次は背中を蹴飛ばす不動。



「もうやめてって言ったのがわからないの?」

「おー怖っ もうやらねーよ」



ニヤニヤと笑う不動、佐久間君の肩をわざとらしく「大丈夫かー?」と心配したフリして抱き上げ 横の部屋に戻した。戻ってきた彼の緑色の瞳は、暗い暗い森のようで。その瞳に見つめられながら 私はブラウスのボタンに手をかけた。



20180417

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