※ここから引き続き過去話です、暗いです
私はそれから三日後に売られた。食事を与えられていなかった為意識が朦朧としていた。私の事を車に乗せて。お父さんは泣いていた、お母さんは笑っていた、お兄ちゃんは携帯で誰かに電話していて、お姉ちゃんは化粧をしていた。すべての元凶であるお父さんの泣き声、気持ち悪くて嘔吐く。だが胃の中は空っぽで吐き出せるものなどなかった。
「降りなさい」
お母さんに髪を掴まれ外に引きずり出される。
「男が大好きな娘です 好きに使ってください」
とお母さんは言うとスーツを着た男の人が私を嘗め回すように見る。封筒をお母さんに渡すとお母さんは封筒の中身を見て「これっぽち…」と呟いた。その言葉で私の背筋は凍り付いた。
私の命が今お金で売買されその命を「これっぽち」と…私はいったいあなたたちの何…?
「手を付けたんだ 処女じゃないなら商品価値は下がる」
「そうですか」
私を睨みつけてお母さんは車に乗り込んだ、お父さんの泣いている声はもう聞こえなかった。
車が見えなくなるとスーツをきた男は私を大きなホテルへと連れて行った。
「明日からお前はここに行ってもらう」
渡された紙にはライオコット島と書かれていた。その人が言うには少年サッカーの世界大会が行われそこに大勢の人が集まる、そこを狙い売春婦たちに金儲けをさせるという恐ろしい話だった。私達とそんなに歳が変わらない少年達が汗を流し青春を謳歌している時に 私達は男達のおもちゃにさせられるんだ。嫌だと泣き叫んだら
男は今までのやさしい口調とは打って変わってこう怒鳴りつけた。
「お前はもう売られた身なんだよ!!もうお前は人じゃない、家畜以下の存在だ!!!!」
一晩中泣いた、次の日には涙が枯れていた 。
飛行機に乗せられてライオコット島に向かう
機内をぐるりと見渡すと外国人の同い年くらいの少女、日本人の30代くらいの女性などざっと数えて10人がいた。
到着して私たちはホテルに連れてこられた
「今日からお前たちにはこの島で働く」
スーツの男が三人、でっぷりと太った意地の悪そうなおばさんが一人私たちを睨む。
「逃げたもの、支払いを怠った者には罰を与える」
危険をはらんだ声が私たちを恐怖のどん底に突き落とした。
20131216
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