*暗いし、重いです










でっぷりと太った女が相場と声のかけ方などをレクチャーし始めた、だがそんなもの私の頭には入ってこなかった。怖くて逃げ出したかった。頭に浮かぶのは大嫌いなお母さんとお父さんの顔。助けて欲しいとも恨めしいとも どちらの感情もある私は 変なのかな。

死んでほしい 死にたい初めてそう思った
憎しみと悲しみと恐怖に体が侵されていく。


太った女が話した後にスーツの男たちが私たちに服を脱げと命令した。みんな戸惑っていると男が私たちの一人を殴り飛ばした。



「もう一度言う、お前たちに拒否権はない」







そのあと私たちは2人一組になって別々のエリアへと連れていかれた。日本人の30代の女性だった。私たちは車で運ばれている時身を寄せ合い声を押し殺し泣いた。



「降りろ」



降りると今日のノルマだと金額を言い去って行った。



「◎ちゃん 頑張ろう」



無理に笑っているのだろう眉が八の字になっている、私たちは別れた。



「わ…わたしを…買ってください」



その日から 私は売春婦になった。






売春を初めて三週間、生理予定日なのに生理が来なかった。私の他にも生理が来てない子、性病にかかった子が沢山いた。妊娠したのか ストレスで生理が止まったのか…もう、わからなかった。

きっとストレスだろう…きっと……


だが 恐れていた事態が起きた。しばらくしてつわりが来たのだ。怖かったがエージェントの人に話をした、そしたら薬を渡された中絶薬だ。嫌だった、産んでもそのあと幸せにすることができないことくらいわかっていたが自分の中に宿った命を殺すなんて嫌だった…お母さんみたいになりたくない!!産みたいと懇願した、だが三人がかりで押さえつけられて薬を飲まされた。


あぁ 私は人殺しだ


血が沢山出た、血が沢山出てきて私は沢山泣いた。だが、三日後には出血は治まった。いつもなら忌々しい血の中にあった 沢山の塊をハンカチに包んだ。きっとこれは 私の子供。

ここで一番綺麗な場所に行きたかったから海へ向かった、波に流されない場所に埋めた。




復讐してやろう みんな殺してやる

そんな気持ちを胸に抱き立ち上がった。



「弱くてごめんなさい」







20131216



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