略奪 with Jaejin 



第10話


〜ジェジンside〜

すぐには理解できなかった

「えっ、、、ばあちゃんって?、、うそでしょ」

lishaさんは無表情のまま

「どうして?」

『寿命だよ。』

無表情で言い放ちながらlishaさんはマンションの中へ入っていく

まだ理解できなかった俺は、lishaの背中を追いながら声が大きくなった

「寿命って!あんなに元気だったじゃん!?」

『年だったんだからしかたないだろ。』

「そうだけど、、、なんで今日なんだよ」

ばあちゃんが

死んだ・・・

そんな淡々と言われても納得できない

「ばあちゃんに会えない?」

『明日、連れてってやるよ。』


そして翌日、

lishaさんに連れてきてもらい

おばあちゃんに会った

「おばあちゃん、、、」

ここに来るまではまだ信じられなかった

想像もできなかったし

それにlishaさんの表情からも

悲しさが伝わってこなかった

目の前で眠る姿を目にして

込み上げてきたものを止められなかった

何度も何度もおばあちゃんを呼んだ

返事はもう・・・ない


近くにいると思ってたlishaさんは部屋の外に出ていて

lishaさんの携帯に着信があった

声はよく聞こえない

誰からの着信なのかも分からない

通話を終えるとlishaさんは俺に言った

『行くわ。』

「え、なんで?、、どこに行くの?!」

『どこだっていいでしょ。』

「戻ってくる?」

『・・・』

「ばあちゃんとは、もう最後なんだよ!それなのにlishaさんは男のとこへ行くの?!」

それまでlishaさんは俺から視線を外してた

最後に『あんたには関係ないでしょ』

俺の目をしっかり見て言った

そして去った


ただ、行かせたくなかった

lishaさんとのつながりは

おばあちゃんだけだから・・・







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