略奪 with Jaejin 



第5話


『なんでいるの?!』

lishaさんの頬はほんのり赤くなってて

照れてるとか恥ずかしいとかではきっとなくて

今日も飲んでるんだろう

でも表情とか話し方とか酔っぱらったかんじはなくて

すぐ答えないでいる俺にまたlishaさんは聞いてきた

『何か用?』

「・・・えっとー、近くまで来たから」

『私がここに住んでること何で知ってるの?』

「この前来たから!」

『えっ?いつ?』

「覚えて、ないんだ、、、」

『寒いし、とりあえず入れば?』

2度目のlishaさんの部屋に入った

すごくいい香りがして

入った瞬間にドキドキした

前に来たときの情景が思い出されていく

lishaさんはワインをグラスに注ぎ

ゆっくりと流していく

『ジャジンも飲む?』

「俺は、いいです。」

『あっそ。』

lishaさんは残ったワインを飲み干す

その綺麗な横顔に見とれてしまう

俺の視線に気づいたlishaさんは

俺の方へ近づいてくる

そして目の前を塞がられた

唇に温かな触感

柔らかくてほのかに香るお酒

『冷たい。私が温ためてあげようか?』

上目遣いのlishaさんにまたドキッとする

完全にフリーズしてる俺に

『フッ、冗談よっ』

『そういえば、ヘナと旅行行くんだって?』

「あ、はい。」

『どうでもいいんだけどさー、私を巻き込まないでくれる?』

「えっ?」

『ヘナのやつ、私と旅行行くってことにしてんだよ!
だから、旅行の帰りに私も一緒に家に行かなきゃいけなくなったの!
もう最悪!面倒くせーし!、、、あっそうだ!』

『中止にしたら?』

「えっ?無理だよ。もう予約しちゃったし、ヘナはすごく楽しみにしてるんだ!」

『だから?私に関係ないし!』

「すみません。お願いします!」

『何してもらおうかな〜、まさかタダでお願いしようなんて思ってないよね?』

「何をすれば、、」

『とりあえず、明日連絡するわ!』

俺たちは連絡先を交換した


なぜここへ来たんだろう

何のために








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