第7話 lishaさんにしばらくついて行くと ある建物の中へ入っていった lishaさんは女性と少し話した後 入ってきたのとは別の扉を開けた この建物の庭なのか とても広く 何人か庭にはいたが lishaさんはまっすぐ向かった 一人のおばあさんの前で止まった 「お母さん!」 lishaさんはおばあさんの隣に座り 「ケイ君連れてきたよ!」 何をやっているとこなのかよくわからなかったけど ここは老人ホームだった 俺『lishaさん?』 「話合せて!」 lishaさんはそう言うと再びおばあさんの方へ向いた 「ケイ君が会いに来たよ!」 すると、おばあさんは笑顔で俺の腕を引き 「おかえり〜。今日は学校どうだった?」 よくわからない俺は話を合わせるとかうまくできなくて ただ、おばあさんの話に頷いてることしかできなかった なぜだか、不審な気持ちは持たなかった このおばあさんが悪い人ではないと感じたから それに、ここにいるlishaさんの表情がとても優しかったから こんな表情するんだ・・・ このおばあさんはlishaさんのなんなんだろう 1時間くらいだろうか ここに来てから時間が経ち lishaさんはまた来るね″とおばあさんに約束して 俺たちはこのホームを出た lishaさんの隣を並んで歩く 何から聞いていいのか考えていると 「あのおばあちゃんね、家族を事故で亡くしてるの。もう何十年も前らしいんだけど、娘の大学が決まって、家族で旅行行ったんだって、その帰りに、、、 助かったのは一人だけ。旦那さんと娘と息子を一度に失った。 それからはずっと一人で生きてきた。ずっと一人で、苦しみ続けてきたんだと思う。」 『だからlishaさんが娘さんの代わりに?』 「私は時々会いに行ってるだけ、何もしてないよ。」 さっきの優しい表情とは違い、悲しい表情だった 「これ約束のバイト代」 lishaさんは1万円を俺に渡した 『えっこんなに?』 「ありがとう!」 返そうとしたがlishaさんはその一言だけ言って去った 7/14 前へ | 次へ 目次へ|Homeへ|感想を書く|占いツクール しおりを挟む しおり一覧へ |