「ロー!散歩行こっか!」
暇だしする事もない平日の休み。
そうだ、散歩行こう。
…ってことで、ローも誘ってみた。
「……お前はホント暇人だニャ」
そう言いつつもちゃっかり自分に付き合ってくれる彼。
…何だかんだで彼も暇人_いや、暇猫である。
「…あ、ロー。人が来た」
人気の無い場所を歩いていたつもりだったが(ローが話しているところを見られたくなかった為)、前から制服を着た女の子二人組が歩いてきて。
「わ、ネコちゃん!」
…案の定、と言ったところか。
可愛いものに目がないJK達は、ロー真っしぐらにやってきた。
「可愛いですね!」
「え?…あ、そうですか?」
あははは、と苦笑いを返す。
見た目はそうでも中身は全然可愛く無いんだけどね。
…なんて言えない。
女の子達は嬉しそうにローを撫でていた。
気持ちよさげに目を細めるローだが、…どこか不機嫌そうに見えるのは果たして気のせいだろうか。
「……ニャア、」
「!」
するとローはそれから逃げ出すように、ウチの肩に乗ってきて。
「すごく懐いてますね!可愛いーいいなー」
あははは、とまたもや苦笑いを返す。
懐かれているというよりも、お世話させて頂いてますって感じなんだけどね。
…なんて言えない。
そうして、女の子達は去っていった。
姿が小さくなったのを確認すると、ローはヒョイっと肩から可憐に降りる。
「良かったなぁ、女の子にチヤホヤされて」
嫌味っぽく言ってやれば、ローはプイとそっぽを向いた。
「全然嬉しくないニャ」
「嘘つけ」
「……お前以外に触られるのは、不愉快だニャ」
それを聞いて、ウチは思わず足を止めてしまった。
…コイツ、マジでツンデレだ。
不覚にもその言葉に、キュンとしてしまったのが何だか悔しくて。
「っなに言うてんねん!」
照れ隠しのように、ローの頭をガシガシと強く撫でてやった。
君のツンデレ加減に乾杯。
君は、自分だけのモノ。