よん



「ロー!散歩行こっか!」


暇だしする事もない平日の休み。
そうだ、散歩行こう。
…ってことで、ローも誘ってみた。


「……お前はホント暇人だニャ」


そう言いつつもちゃっかり自分に付き合ってくれる彼。
…何だかんだで彼も暇人_いや、暇猫である。


「…あ、ロー。人が来た」


人気の無い場所を歩いていたつもりだったが(ローが話しているところを見られたくなかった為)、前から制服を着た女の子二人組が歩いてきて。


「わ、ネコちゃん!」


…案の定、と言ったところか。
可愛いものに目がないJK達は、ロー真っしぐらにやってきた。


「可愛いですね!」

「え?…あ、そうですか?」


あははは、と苦笑いを返す。
見た目はそうでも中身は全然可愛く無いんだけどね。
…なんて言えない。


女の子達は嬉しそうにローを撫でていた。
気持ちよさげに目を細めるローだが、…どこか不機嫌そうに見えるのは果たして気のせいだろうか。


「……ニャア、」

「!」


するとローはそれから逃げ出すように、ウチの肩に乗ってきて。


「すごく懐いてますね!可愛いーいいなー」


あははは、とまたもや苦笑いを返す。
懐かれているというよりも、お世話させて頂いてますって感じなんだけどね。
…なんて言えない。


そうして、女の子達は去っていった。
姿が小さくなったのを確認すると、ローはヒョイっと肩から可憐に降りる。


「良かったなぁ、女の子にチヤホヤされて」


嫌味っぽく言ってやれば、ローはプイとそっぽを向いた。


「全然嬉しくないニャ」

「嘘つけ」

「……お前以外に触られるのは、不愉快だニャ」


それを聞いて、ウチは思わず足を止めてしまった。
…コイツ、マジでツンデレだ。
不覚にもその言葉に、キュンとしてしまったのが何だか悔しくて。


「っなに言うてんねん!」


照れ隠しのように、ローの頭をガシガシと強く撫でてやった。



君のツンデレ加減に乾杯。
君は、自分だけのモノ。



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