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「いーーー天気!」
シャリッ――
「気持ちいいねぇ〜」
シャリシャリッ――
リンゴ同盟を結んだ二人は、甲板でゴロゴロしながらリンゴを食べる会を開催している。
リンゴ最高。誰だこんな美味しいモノを作った人は。船長の次に尊敬に値するぞ。とどうでもいい事を考えながら、リンゴを頬張る。
「んまい!」
満足げにそう言うノノに、ベポは目を向けた。
美味しそうにリンゴを食べるノノは、なんともいえず可愛らしくて。きっと子供が出来たらこんな感じなのかなと想像して、なんだかこそばゆくなったベポは次に真っ青な空に目を向けた。
「…メポ!」
名を呼ばれてもう一度ノノを振り返ると、その視線は自分には注がれておらず、自分が見ていた空に向けられていた。
「メポ!メポ!」
自分の名を連呼しながら空を指差すノノ。その指を辿っていけば、青い空に浮かんだ白い雲が目に入った。その雲は、自分の顔の輪郭をかたどったかのような形をしていて。まるで鏡を見ているかのように、そこにはもう一人の自分がいた。
「わぁ〜〜本当だ。ボクがいるね!」
「メポ!美味しそう!」
「え」
白くフワフワしたそれは確かに美味しそうだが、何だか自分をそういう目で見ていたのかと思って少し恐ろしさを感じる。
「!…あれ、なに?」
そんなベポを他所に次にノノが指差したのは、空と反対の位置にある真っ青な海の中。いろんなモノに興味を持つ彼女は忙しい。
「アレは魚だよ」
「さかな?」
「…そうだ!ノノが大きくなったら釣りをしよう!」
「つり?」
魚を取るんだよ。と教えるとノノは嬉しそうにその目を輝かせた。
「さかな!つり!」
…もう、可愛いなぁ。とベポがノノの頭を撫でると、ノノも負けじとベポの頭を撫で返す。
いささか乱暴なそれも、ノノの愛情表現だと思ったら嬉しくて自然と笑みがこぼれるベポなのであった。
仲良しこよし
「痛い痛い毟るのはやめて…!」
「ん?」