君のいぬ間に(おまけ)
その後の数時間は議論で飛び去って、気付けば二時間あまりが経過しようとしていた。
「実に有意義な時間だった!」
平坂は出た結論に大きく伸びをすると、本日の活動は終了!と宣言する。
梓はまだ気にかかるところがあるのか、図面に細々と追記をしていたが、これ以上彼女を独占するのも悪いので「今日はここまでだよー」と無理くり書類を取り上げた。
「あっ、ちょっと平坂さん」
「今日の活動はおしまいだってば。旦那が待ってるでしょ。多分ウチの隊長もね」
「旦那って……」
「ん?間違ってないと思うけど?」
にまにまと質の悪い笑顔を浮かべて、平坂は退室を促す。
サーバールームの居心地がいいというのであれば、そのまま居座ってくれても構わないのだが、可愛い恋人たちの逢瀬を邪魔するのは平坂ポリシーに反する。
「せっかくのお休みでしょ。おじさんの相手をするだけで終わるのはどーかと思うぞ、若人よ」
「平坂さんだってそう年老いてないけどね」
「はは、そりゃどうも!」