「ルシア様、、、大変です」
『!?どうした?失敗か!?』
「いえ、、、鍛刀は成功しましたが、、、出来た刀が、、、」
『、、、、こんのすけ?』
「これは、、、三日月宗近です。」
『みかづき、、、むねちか?』
真っ青な顔をしたこんのすけにそう告げられ、首を傾げるルシア。正直、良いのか悪いのかも解らないが、、こんのすけの様子からして大変な代物なのだろう。
「この刀はかなり人の好き嫌いが激しく、顕現出来る審神者は数少ないのです」
『そ、そうか、、、』
「ですが、、、ルシア様ならば顕現可能かもしれません」
『いや、、、普通に無理だと思うが、、』
「やってみましょう!ルシア様!」
『あ、はい、、、』
こんのすけの勢いに圧され、教えられた通りに刀を手に持ち、念を送る、、、、次の瞬間、大量の桜が舞った。
「三日月宗近。打ち除けが多いため三日月と呼ばれる。よろしく頼む」
落ち着いたトーンの声に、ルシアが顔を上げると、変わった着物?を着た美しい青年が立っていた。
『、、、貴方が三日月宗近、、、か?』
「いかにも。お主が今世の主か」
『ああ』
「ははは、そうかそうか。では改めて宜しく頼む」
『こちらこそ、宜しく』
そんな会話を交わしていると、こんのすけが足元に寄ってきた。
『?どうした、こんのすけ』
「顕現が成功した貴女様は正式に審神者となります。よって、私はこれより貴女様を審神者様と呼ばせていただきます」
『?、、、、あ、そう言うことか。ああ、分かった』
刀剣男士に真名を知られてはいけない。草薙に言われた事を思い出し、ルシアは小さく頷いた。それを確認すると、草薙に報告に行くと告げ、その場から消えた。そして、この美しい刀剣男士、三日月宗近と二人きりになってしまった。
『なあ、聞きたいことがあるんだか、、』
「ん?なんだ?」
『ど素人の私の所に、よく来ようと思ったな』
「ははは、それを聞くか。ふむ、よく分からん」
三日月の返答にガクッとなるルシア。
『いや、 分からんて、、、。お前の意思で来るんじゃないのか?』
「、、、知りたいか?」
『、、、、、はあ、やっぱりいい』
「はははは、よきかな、よきかな」
『はあ、ここまでくると返って清々しいな、、、』
どうやら、この三日月宗近という刀はかなりのマイペースのようだ。ルシア自身もかなりマイペースな方だが、その本人がそう感じると言うことはかなりのものだ。そんな彼女の胸の内を知ってか知らずか、呑気に笑っている三日月をジト目で見ながら、(大丈夫なんだろうか、、、)と不安を募らせていると、草薙とこんのすけが入ってきた。
「審神者様、おめでとうございます!」
『草薙。ああ、なんとかやってみた』
「まさか、あの三日月宗近を顕現させられるとは。いえ、それ以前に、鍛刀出来たのが驚きです」
『そ、そんなに手に入りにくいのか、彼は』
草薙によると、最もレア度が高いレア5の刀で、顕現はおろか、鍛刀も滅多に成功しない刀ということ。それが故に難民や狂人も出ているらしい。
『そうか。ならば私はかなり幸運だったんだな』
「いえ、鍛刀や顕現は主に霊力も影響しています。審神者様の霊力の質がとても高いのでしょう。運も多少は絡みますけど」
『まあ、ともかく研修は終わったか』
「はい。それで、実はここからが本題なのです。」
『ん?』
草薙はそう言うとこんのすけと目を合わせ、無言で頷いた。
「ここではなんですから、場所を変えましょう。ついてきて下さいませんか?」
「、、、主、、」
『大丈夫だ、三日月。ああ、行こう』
草薙の言葉に何かただならない物を感じながらも、心配そうな三日月を促し、ルシアは研修部屋を後にした。
コメント 0件
コメントを書く