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「あなや、、、刀剣達が殆ど破壊とは、、」
「しかも、短刀や脇差し、打刀を中心に、、、」
「一期一振、、、粟田口の太刀が人質状態か、、、」

鶴丸が語るこの本丸の内情に彼等の顔は怒りと悲しみが浮かぶ。
彼の話によると、薬研藤四郎とあと4振り、、、厚と五虎退、乱と秋田は粟田口の短刀で数少ない生き残りだった。しかし、霞は三日月が欲しいあまり、中傷の彼らに無理矢理出陣させ、結果、乱と秋田は折れてしまった。
が、不思議な事にあれだけボロボロだった薬研、厚、五虎退は、まるで手入れされたかのように綺麗に回復していたらしい。
数少ない大事な兄弟が折れてしまい、堪忍袋が限界に達した薬研は霞に反抗し怒りを買い、最初は一期を操ろうとしたが失敗し、今度は鶴丸を操り処断しようとしたところ、大和守が身代わりになり重症に。薬研達は彼を連れて離れに立てこもっているとの事だった。

「俺のせいだ。俺に抗う事が出来れば、、、主に対抗できる力を持っていれば、、、大和守も彼女も、、、誰も、、、傷付かなかった、、、」

涙を溢しながらすまないと謝る鶴丸。その様子を辛そうに見つめる長谷部と獅子王。彼らもまた、言霊により無力化されているのだろう。
誰もが掛ける言葉が見つからないのか押し黙り、暫しの沈黙。それを打ち破ったのは獅子王だった。

「鶴丸のじっちゃん、俺も長谷部も誰もあんたを責めてねぇよ、、、何もできなかったのは俺も一緒だ。でもよ、今は違うだろ?」
「獅子王、、、」
「実は俺さ、、、この見習いに触れられてから凄く体が楽なんだ。長年の憑き物が落ちた、、、みたいなさ。もしかしたら鶴丸のじっちゃんも同じなんじゃねぇかなって」
「え、、、?なんで、、、」
「だって、鶴丸のじっちゃんから漂ってる霊力、見習いと同じだし」
「ふむ、、、そう言えばなぁ」
「言われてみると。主に抱き締められてたし、原因はそれかもね」

驚き自分の手を見つめる鶴丸に獅子王が続ける。

「見習いは俺達にとって最後の希望なんだ。だからここで死なす訳にはいかない、だろ?だから、、、」

獅子王は立ち上がり部屋の襖に手を掛ける。

「俺、薬研を連れてくる」
「獅子王、、、」
「大丈夫?」
「ああ、別に闇落ちしてる訳じゃねぇし、話せば分かってくれる。あいつらだってもう、こんな本丸嫌だろうし」

軽く片手を上げ部屋を出ようとする獅子王の背後から、鶴丸と長谷部が追いかける。

「獅子王、俺も、、、俺達も、、、一緒に行く」
「鶴丸のじっちゃん、、、長谷部、、」
「手遅れにならない内に行くぞ」
「おう!だな!」
「気をつけて行けよ、、、」
「何かあったら呼んでね」
「うん、ありがとな、髭切、巴形」

皆に見送られ、三振りは薬研達の居るであろう部屋へ向かった。

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