05

『そうか、、、その刀剣男士とやらは、刀の付喪神で歴史改変主義者と戦っていると、、、そして私が相手をしたあの怪物は検非違使という刺客だと』

聞きなれない単語に多少困惑するが、そこはおおらかな性格のルシア。その内分かるだろうととりあえず納得した。

「ああ、その通りだ」
「混乱、、、してるよな、、、」
「大丈夫ですか、、、?」
『ああ、、、多少はな。だが大丈夫だ。説明してくれてありがとう』

三振りを安心させるために笑い掛けると、三振りは赤面しながら黙り込んだ。ルシアは不思議に思いながら三振りを眺めていたが、背後に気配を感じ、表情を引き締める。そして振り向かないまま、背後の人物に声を掛ける。

『出てこい、、、、何の用だ?』
「これはご無礼を。申し訳ありません」

木陰からスーツ姿を着た女性が歩み寄る。不信感を隠そうとしないルシアと唖然とする薬研達に苦笑いをし、ふと真顔になる。

「私は政府に所属しております。草薙と申します。お見知り置きを」

深々と頭を下げる女性、草薙。彼女に危機はないと察したルシアも表情を和らげる。

『ああ、藪から棒に済まなかった、私は、、、』
「ダメです」
『?』

自己紹介をいきなり遮られ、疑問符を投げるルシアの腕を掴み引き寄せた。

「自己紹介は車の中で。理由も話します。行きましょう」
『は?ちょっと待て。あの子達はどうする?』

ルシアの言葉にチラリと三振りを見る草薙は、スマホで何処かに電話を掛けた。ほんの二、三分くらいだろう、通話を切り、ルシアに向きなおった。

「今、同僚が来ます。その者にその三振りの事を頼みましたので、心配入りません。さあ、参りましょう」
『あ、ああ。、、、でもちょっと時間をくれ』
「、、、、分かりました」

草薙の許可が出たルシアは三振りを纏めて抱き締めた。

「な、、、っ/////」
「ちょ、、、/////」
「わわっ///////」

動揺し固まる三振りにルシアは静かにしかし、力強く言った。

『生きろ。すがり付いてでも生き抜け。死ぬなよ』

三振りが頷くのを確認するとゆっくり離れ、それぞれの頭を撫で、名残惜しそうに草薙の元に戻った。

『待たせたな。では、行こうか』
「ふふっ。はい」

まるで親子のようなやり取りにほんのり和む草薙は、笑みを溢しながらルシアを連れ、ゲートに歩き出した。



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