ボーダー級エイプリルフール
ダメです名誉会長
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宇佐美から緊急招集をかけられて朝一に玉狛にきたアキ。
今日は4月1日、エイプリルフール。
だからなんだという話なんだが、アキは今日一日のことを考えて溜息をつく。
「おまたせ〜アキちゃん」
「栞先輩おはようございます。それで何の用で?」
「実はトリガー仕様を変更企画を考えていてね」
「……はぁ」
あ、宇佐美の眼鏡が光っている。
ボーダーメガネ人間協会?での集まりで、
彼女の眼鏡が光るのは正直、悪い予感しかしてこない。
ちょっと引き気味のアキに気にも止めず、宇佐美は勢いに乗る。
「ご存知の通り、今使っているトリガーは手におさまる感じの棒状のものだけど、今回のは女性の要望が多かったアクセサリー式!」
「あれ、そんなの開発室には何も…」
「アキちゃんのとこまで下りてないだけじゃないかなー。それでね第一弾は眼鏡なんだよ!
眼鏡をつける事でトリオン体に換装して今まで通り戦える。眼鏡という外的オプションをつけることで、眼鏡萌えな標的も一瞬で萌え殺す…魅惑なトリガー!某世界では眼鏡をつけて『カッ』というSEと共に戦う力を手に入れて、テレビの中に入ったり、召喚したりできる優れものメ・ガ・ネ!どう?」
「どうと言われても…」
アキは溜息しか出てこない。
「いろいろ思うことはありますがとりあえず…
眼鏡を掛ける手間、元々眼鏡キャラな人達はどうなるのか、眼鏡で萌え死ぬトリオン兵はいないし、そもそも版権ネタ。出版もと違うので止めた方がいいのでは?」
「アキちゃん、真面目に返してくるんだね〜」
そもそも宇佐美の分かりやすい嘘が反応に困るだけなのだが。
まぁ今回の宇佐美のテーマが分かりやすい嘘をつく。というだけで、別に騙すための真剣度は微塵もない。
「それで先輩、この嘘の落とし所は?」
「お、嘘だとは気づいてたんだね」
「そうですねー」
若干本気に見えるのは眼鏡が絡んだ嘘なのか知らないが、
とりあえず一つ目の山は無事に通過したアキだった。
20150403
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