本気です
日「それよりカントク。帰ってきた時、言ってたアレ、マジ?」
火「アレ?」
小「あり火神聞いてなかった?」
リ「もちろん!海常は今年『キセキの世代』の一人、黄瀬涼太を獲得したトコよ」
火「(…『キセキの世代』!!)」
雪乃は黄瀬のことを思い出した。
黄「雪乃っちー!大好きっス!!」
黄「パスくださいよ、雪乃っち!」
黄「雪乃っち、俺が行く海高校に一緒に行かないっスか?俺、雪乃っちのこと…」
そこでふと現実に戻る。
全「ええっ!?あの!?」
雪乃と火神、リコ以外が驚く中、火神は笑っていた。
火「(まさかこんなに早くやれるなんて…ありがてー!!テンションあがるぜ!)」
日「しかも黄瀬ってモデルもやってるんじゃなかった?」
小「マジ!?」
河「すげー!!」
伊「カッコよくてバスケ上手いとかヒドくね!?」
黄瀬がモデルもやってることをしり、ショックを受ける一同。
伊「もうアレだな…妬みしかねぇ…」
小「ヒクツだな!」
その時、リコは体育館が騒がしいことに気づいた。
声がする方に目を向けると大勢の女子生徒たちが列になって並んでいた。
リ「……!?ちょ…え?何!?なんでこんなギャラリーできてんの!?」
?「あーもー……こんなつもりじゃなかったんだけど…」
列の先頭には壇上に腰を掛け、足を組んでいる男子。
校門をくぐり、体育館の2階で練習風景を見ていた男子だった。
日「……アイツは…」
リ「(……!!『キセキの世代』の…なんでここに…!?」
『……お久しぶりです』
全「黄瀬涼太!!」
黄「ひさしぶり。スイマセンあのマジであの…えーと…てゆーか5分待ってもらっていいスか?」
火「……!!(こいつが…!!)」
始めて対面する『キセキの世代』の一人に火神は闘気丸出しで笑っていた。
黄瀬の大勢の女子生徒にサインを書き渡し、やっと女子生徒はいなくなった。
福「なっ、なんでここに!?」
黄「いやー次の相手、誠凛って聞いて雪乃っちが入ったの思い出したんで」
そう言いながら黄瀬は壇上から降りた。
黄「挨拶に来たんスよ。中学の時、一番仲良かったしね!」
黄瀬は隣にいる雪乃に話しかける。
『フツーでしたけど』
黄「ヒドッ!!!」
雪乃の言葉に涙を流す黄瀬。
小「すげーガッツリ特集されてる」
小金井は部室にあった月間バスケットボールを見る。
中学二年からバスケを始めるも恵まれた体格とセンスで瞬く間に強豪・帝光でレギュラー入り
他の4人に比べると経験値は浅さはあるが急成長を続けるオールラウンダー
そう書かれていた。
小「中二から!?」
黄「いやあの…大ゲサなんスよその記事、ホント。『キセキの世代』なんて呼ばれるのは嬉しいけど、つまりその中でオレは一番下っぱってだけスねー」
黄瀬は頭をかきながら言う。
黄「だから雪乃っちとオレはとくイビられたよ」
『私は別になかったです』
黄「あれ!?オレだけ!?」
その時、黄瀬は何かが飛んでくるのを感じ取って、右手でそれを止める。
それはバスケットボールだった。
黄「っと!?ったー、ちょ…何?」
火「せっかくの再開中ワリーな。けどせっかく来てアイサツだけもねーだろ。ちょっと相手してくれよイケメン君」
バスケットボールを投げたのは火神だった。
日「火神!?」
リ「火神君!!」
黄「えーそんな急に言われても…あーでもキミさっき…」
黄瀬は少し考えるしぐさをした。
黄「よしやろっか!いいもん見せてくれたお礼」
『……!』
黄瀬は制服のブレザーを脱ぎ、ネクタイを緩める。
雪乃は黄瀬の言葉を聞き、何かに気づいた。
リ「……っもう!」
『マズいかもしれません』
リ「え?」
『本気です』