本気です

火神と黄瀬の1対1が始まり、最初は黄瀬のオフェンス。
黄瀬はただドリブルをついていたが、目つきが変わると火神を抜きにかかった。
しかし火神はついていっている。



『彼は見たプレイを一瞬で自分のものにする』



黄瀬はロールターンで火神を抜き去り、ゴール下でジャンプをしダンクの態勢に入る。
その一連の動作は先ほど火神が伊月と1対1をした時の動作と同じだった。



リ「…なっ!?(しかもこれって…模倣とかそんなレベルじゃない!完全に自分のものにしてるなんて!!)」

火「(ウソだろ!?ざけんな!!それさっきオレが…なのに…)」



火神も黄瀬に追いつき、ダンクをしようとした黄瀬をブロックしようと後ろからボールを取ろうとした。



土「うおっ、火神もスゲェ!!反応した!?」



しかし黄瀬は火神を物ともせず、ふっとばしながらダンクを決めた。



火「がっ…!?(オレよりキレて…しかもパワーも!?)」



火神はコートに尻もちをつき、黄瀬を見上げる。
黄瀬もゴールにぶら下がりながら火神を見下ろしていた。



小「これが…『キセキの世代』…雪乃、オマエの友達スゴすぎねぇ!?」

『……あんな人知りません」

小「へ?」

『正直さっきまで私も甘いこと考えてました。でも…数か月会ってないだけなのに…彼は…」



予想を遥かに超える速さで『キセキの世代』の才能(センス)は進化してる!



黄「んー、これは…ちょっとなー」

全「?」

黄「こんな拍子抜けじゃやっぱ…挨拶だけじゃ帰れないスわ。やっぱ雪乃っちください」

全「……!?」

黄「中学校の最後に会った時も言ったけど、海常(ウチ)おいでよ。また一緒にバスケやろう」

全「………なっっ!?」



黄瀬の言葉に全員が驚く。
そんな中、雪乃は黙っていた。



黄「マジな話、雪乃っちのこと好きだし、尊敬してるんスよ。こんなとこじゃ宝の持ち腐れだって」

全「すっ!?」



黄瀬の雪乃のことが好きだって言ったことに全員が固まった。





黄「ね、どうスか」

『そんな風に言ってもらえるのは光栄です。前にも言いましたが、丁重にお断りさせて頂きます』

黄「文脈おかしくねぇ!?」



雪乃に断られたことに涙を流す黄瀬。



黄「そもそもらしくねっスよ!勝つことが全てだって言ったじゃん。みんなでもっと強いトコ行かないの?」

『あの時から考えが変わったんです。何より火神君と約束しました。キミ達を…『キセキの世代』を倒すと』



黄瀬は一瞬黙った後、雰囲気が変わった。



黄「…やっぱらしくねースよ。そんな冗談言うなんて」

火「……ハハッ(これが『キセキの世代』…スゲーわマジ…)」



今まで黙ってコートに尻もちついていた火神が突然笑い出した。
そして立ち上がり、雪乃の隣に来て肩に手を置いた。。



火「ったくなんだよ…(ニヤけちまう…しかももっと強−のがまだ4人もいるのかよ!?)オレのセリフとんな雪乃」

『冗談苦手なのは変わってません。本気です』



宣戦布告をした。





『本気です』完