ふざけた奴ばっかりだ
火「(今までとフンイキが違う…!?でも青峰の速さとリズムは分かってきた…次は…止める!!)」
青峰は火神を抜きにかかるが、火神もついていく。
止めたと思った瞬間、青峰の手にはボールはなかった。
青「おっと」
ボールは青峰の後ろ側にあり、火神は目を見開く。
火「!!?」
青峰は慌てる様子もなく、ボールを拾い今度は逆方向から抜きにかかる。
火神も止めようと体重を逆の足にかけた瞬間、青峰はバックステップする。
その動作は先ほどの青峰とも違い、火神には動きが読めない。
日「(なんだこの動き…読めない…変則…!?)」
火「うぐっっ!?(型にはまらないトリッキーな動き…アメリカでずっと見てきた…変幻自在、路上(ストリート)のバスケだ…!!)」
火神は青峰の動きに足がついていけず、体制を崩しとうとうしりもちをついてしまった。
青峰はゴールへと切り込んでいく。
日「させっかぁ!!!」
しかしゴール下には日向と水戸部、土田がブロックに飛ぶ。
桜「わぁっ!!?(3人っっ!!?)」
桜井はブロック3人に対し、驚愕するが、青峰は3人を気にもせずに、シュート体制に入るため跳ぶ。
観「そのまま行ったぁ!?」
リ「けど…」
しかし跳んだ先はゴールの裏側。
リ「ゴールの裏!!」
小金「止めたぁ!!」
シュートコースにはどこにもなく、だれもが止めたと思った瞬間
青峰はゴールの裏からボールを放り投げた。
ボールはゴールの裏からリングに吸い込まれるように円をかき、ネットを揺らす。
その変哲な青峰の動き、シュートに誠凛メンバーは驚愕していた。
リ「(何よソレ…!!?なんてデタラメ!!)」
日「(強引通り越してメチャクチャだ…コイツのバスケは…常識(セオリー)が全く通じない…!!)」
火「つくづく『キセキの世代』ってのは、ふざけた奴ばっかりだ」
『ふざけた奴ばっかりだ』