笑わせるな

合宿2日目の朝―――



雪乃を除く1年生たちは大部屋で雑魚寝状態で皆寝ていた。
火神は河原の頭を鷲掴みにしながら目を覚ます。



そして洗面所に行き、顔を洗い歯を磨きながら、目の前の鏡に映る自分を見る。



火「(体いって…つかうわ、日焼けスゲーな。インドアスポーツでこんなに黒いのオレらだけじゃねーの?)」



コップでうがいをして、洗面所に吐きだすといつの間にか隣にいた雪乃に気が付いた。



火「うおお毎度わざとかテメェ」

『おはようございます』

火「あと寝グセヒデェ!!」



雪乃の髪の毛は寝グセのため、毛先があっちこっちに跳ね爆発していた。
その時、廊下が騒がしいことに気が付く。



秀「オイ荷物こっちー!」

高「へーいっ、ってアレ?」



二人の後ろをちょうど通りかかったのは、緑間と高尾だった。
あまりの突然の再会に火神と緑間は一瞬言葉が出ず、雪乃はあまり驚きもせずに挨拶をする。



緑「なぜここにいるのだよっっ!?」

火「こっちのセリフだよ!!」

高「秀徳は昔からここで一軍の調整合宿するのが伝統なんだと、ひさしぶりー」

『お久しぶりです』

緑「それがお前らはバカンスとはいい身分なのでよ…!!その日焼けはなんだ!」

火「バカンスじゃねーよッ!!」



早速火神と緑間の間には火花が散っている。



リ「ちょっと!もうみんな食堂いるわよ。何やってんの?」



その時、リコが火神と雪乃を呼びに来たのか、そちらの方へ目を向けると全員固まった。
リコが着ている服やエプロンには血のようなものが付いており、手には包丁。



緑「オマエの学校はなんなのだよ雪乃!!

『誠凛高校です』

緑「そーゆーこっちゃないのだよ!」

リ「あれっ!?秀徳さん!?てかこれケチャップよっっ」





日「ホラ」



食堂に着いた途端、テーブルに出されたのは山盛りに盛られた朝食。



福「あの…センパイこれ…」

日「食うのも練習だ。最低3杯は食えよメシ」

1「3ッッ!?」



あまりの朝食の量にいやいやながらも食べ始める降旗たち。



降「食えねー〜朝からこんなに…吐きそ…」

福「つか正直こーゆー時ズルくね?ウチ、センパイ達より上いないし…」

リ「え、何?」

2「(スイマセンッしたァ!!)」



2年生たちはリコがいる



火「おかわり!!」



火神はあっという間にご飯を平らげおかわりに行っていた。



『すみません、ちょっとトイレに…』

日「雪乃、吐いたらもう一杯追加な」



トイレで吐こうと思った雪乃だったが、日向の方が一枚上手だった。



伊「つーかまさか秀徳と合宿地カブるとはな」

リ「借りてる体育館も一緒だって」

日「マジで!?」

リ「ごちそうさま。今日も9時から浜辺ね!」



リコは朝食を食べ終え、席を立つ。



木「どっか行くのか?」

リ「ん―――ちょっとね」

日「……!またろくでもねーこと思いついたな」

伊「ん?」

日「スキップして出てった」

伊「…マジ?」



スキップして食堂を出ていったリコに2年生たちは不安を覚えたのであった。









体育館では秀徳高校が練習を行っていた。



木村「え!?誠凛、同じとこ泊ってんのか?」

高「そっすよ―――あー笑った―――」

木村「なんだよ笑うって」

高「だってそれからずっと緑間ゴキゲンナナメっすよ」

木村「ごめん、イミわかんねぇ」

緑「違うのだよ高尾。いまいましいだけなのだよ」

高「ギャハハハ、だから一緒だって。なーに?真ちゃん。本当は昨日も一つ屋根の下で雪乃と一緒にいた火神が本当は羨ましいとか?」

緑「違うのだよ!!」



いつものやり取りに大坪は溜息を吐く。



秀「監督…お客さんです」

監「?なんだ」

秀「誠凛の監督がなんか話があるとか…」





『笑わせるな』