黒子は私です
バスケ部のブースにつくともうすでに先約がいた。
机には先輩であろう女子生徒と男子生徒が座っており、その二人の前には赤い髪をした長身の男子生徒が立っている。
?「…で、知ってると思うけど誠凛(ウチ)は去年できたばっかの新設校なの。上級生はまだ二年だけだからキミみたいに体格よければすぐに…」
先輩の女子生徒が説明をしている。
『(これに書けばいいのかな?)』
雪乃は机の上に置いてある入部届に名前と出身中学などを書く。
その間も誰も雪乃のことに気づかない。
『(きっと今声かけても驚かれるだけでしょうから)』
雪乃は書き終わった入部届をまた机の上に置いてバスケ部のブースから離れた。
『(さっきの赤い髪の人…もしかしたらあの人みたいに光になってくれるかな…)』
そのころ、バスケ部のブースでは…
?「こっ…こえー!!あれで高一!?」
?「てゆーか首根っこ掴まれて帰って来た理由が知りたいわ…(けどあの表情は…?)」
?「それは…」
男子生徒は机の上に置いてある入部届に気づいた。
?「一枚入部届け集め忘れてるっスよ」
?「え?いけない、えーと…黒子…雪乃…(あれー?ずっと机番してたのに…全く覚えてない)…って帝光バスケ部出身!?」
?「ええっ!?あの有名な!?」
?「しかも今年一年ってことは『キセキの世代』の!?うわーなんでそんな金の卵の顔忘れたんだ私!?」
?「さっきの奴はアメリカ帰りだし…今年一年ヤバい!?」
―――翌日
体育館にはバスケ部入部志望の一年生と先輩の二年生が集まっていた。
一年生「なああのマネージャー可愛くねー?」
一年生「二年だろ?」
一年生二人が部活の説明をしていた女子生徒が目に入り、彼女について話していた。
一年生「けど確かに!もうちょい色気があれば…」
?「だアホー違うよ!」
一年生「「あいて!」」
その二人に眼鏡をかけた二年生が後ろから殴った。
リ「男子バスケ部カントク、相田リコです。よろしく!!」
一年生「「「ええー!?」」」
マネージャーだと思っていたらまさかの監督だったことに一年生全員が驚く。
一年生「あっちじゃねーの!?」
リ「ありゃ顧問の武田センセだ。見てるだけ」
ヨボヨボの初老の男性が顧問の武田先生だった。
一年生「(マジかよ!?)」
一年生「(てかアリなの!?)」
リ「……じゃあまずは…シャツを脱げ!!」
一年生「「「えええー!!?」」」
まさかのリコの発言に再び驚く一年生たち。
『黒子は私です』