逆襲よろしく!

観「火神でも歯がたたない黄瀬の弱点が」

観「パス回し以外コート上で最弱の…」

全「雪乃…!?」



体育館にいた全員は黄瀬の弱点が雪乃ということに驚愕した。



黄「で?確かに雪乃っちのプレイだけは見てもムリっス。けどそれで何が変わるってゆーんスか?」



その時ブザーが鳴り響いた。



オフィシャル「第1Q終了ー!休憩2分です!」

火「変わるさ!次の第2Qでホエヅラかかせてやる!」



誠凛 海常
27―35



武「ったくもっと点差をつけれたぞ!何やってんだ!」

海「はい!」

武「基本がなってねーんだよ!ハンズアップ!スクリーンアウト!リバウンド!」

海「はい!」



海常ベンチでは武内の怒声が鳴り響く。



武「高さが勝ってんだからリバウンド抑えてくんだよ!」



そんな中、黄瀬はただ一人険しい顔をしていた。





一方誠凛ベンチでは…



リ「…なるほど…うん。いけるかもソレ」



火神が黄瀬の弱点について話していた。



リ「火神君もやっと頭冷えたみたいね!」

火「いやオレは最初から…」

日・伊「超ムキになってたよ!」



火神の発言に日向と伊月は同時に突っ込んだ。



リ「けど雪乃ちゃんと火神君、二人の連携が大事よ、これ。できる?」

火「…う、なんとか…きょっ」



火神が言葉を詰まらせると、雪乃が火神の脇腹にチョップをかました。



火「テメ、何いきなり…」

『黄瀬君を倒すんでしょう?』



火神は雪乃の言葉に一瞬黙った。



火「ったりめーだ!!!」



火神は雪乃にやり返してからコートに戻る。



リ「んじゃま…」

オフィシャル「第2Q始めます」

リ「逆襲よろしく!」



他の誠凛メンバーもコートに戻った。



誠「行けー」

誠「押せー」

誠「行け押せ誠凛!」



誠凛のベンチは第1Q以上に声を張る。
今は誠凛のオフェンス。





日「(海常DFはマンツーのまま…よし)」



伊月は火神にパスを出した。



黄「……?何か変わったんスよね?」



二人はにらみ合う。
すると火神がドライブで中に切り込む。
しかし、黄瀬のディフェンスもついていっている。



黄「(……?ただのドライブ―――?またフェイダウェイとか…?)」



そのまま行くかと思われたが、誰もいない真横にバウンズパスを出す。
しかし誰もいないと思われていたパスの先には、雪乃がいた。
火神が裏に走りこむと同時に、雪乃は火神にパスをだす。
突然の出来事に黄瀬は一歩も動けなかった。



黄「(雪乃っちと連携で―――!?)」

誠「おお」



火神はそのままレイアップシュートを決めた。



誠凛 海常
29―35



リ「っし!!」

誠「オッケ、ナイッシュー」



海常のミスによりターンオーバーになり、誠凛のオフェンス。
再び火神は雪乃にパスを出す。



黄「また…スか!?(同じ手は―――…)」



しかし黄瀬も先読みし、火神は振り切れない。
それにいち早く雪乃は勘付き、今度は日向にパスを出した。



黄「あっ!!?」



日向はそのまま3Pシュートを放ち、入った。



誠「来たぁ3P―――!!」

誠「3点差!!」

日「ちょっとは見直したかな、一年二人!!」

伊「ナイス!」

火「よしディフェンス」

日「おお!?」



日向がドヤ顔で雪乃と火神に振り返ったが、二人は特に何も言わずにディフェンスに戻っていった。



笠「…いや、相当打ち込んでるぞ、あの4番…後半気ィ抜くなよ…それよか10番(火神)だ。抜くパターンと11番(雪乃)の中継パスを組みこんできやがった」

小「……?パスもらうだけだった10番(火神)がパスするようになっただけだろ?そこまで変わるのか?」

笠「えらい違いだよバカ!今までは雪乃のパスと火神の1on1はあくまで別々の攻撃パターン…ただの二択に過ぎなかった。
だがパスで繋がったことでお互いの選択肢が増えて、前より一段上の攻撃力になる!」



リコは不敵な笑みを浮かべた。



リ「(しかもその要である雪乃ちゃんは黄瀬君が動きをコピーできない…いわば天敵!火神君と雪乃ちゃん…この二人なら…)」



リコがそう思うと同時に火神はパスミスをした。



リ「(まあ多分…ギリで…いける!)」





『逆襲よろしく!』