また…やりましょう

緑間は椅子から立ち上がった。



緑「火神、一つ忠告してやるのだよ。東京にいるキセキの世代は二人。オレともう一人は、青峰大輝という男だ」



青峰という言葉に雪乃は少し反応した。



緑「決勝リーグで当たるだろ?そして、奴はオマエと同種の選手(プレーヤー)だ」

火「はぁ?よく分かんねーけど…とりあえずそいつも相当強ェんだろ?」

『…強いです。…ただあの人のバスケは…好きじゃないです』

黄「………(雪乃っち、嫌いではなく、好きじゃないっスか…)」



黄瀬は雪乃の言葉と表情に違和感を持っていた。
緑間も同じ名なのか、横目で雪乃を見る。



緑「まぁせいぜいがんばるのだよ」

『…緑間君!』



店から出ようとする緑間を雪乃が止める。



『また…やりましょう』



雪乃は微笑んだ。



緑「……当たり前だ、次は勝つ!」



そう言って緑間は店を出て行った。
店を出るとそこにはすでに高尾がリアカーの自転車に乗っている。




高「今日はジャンケン無しでいーぜ?」



高尾の言葉に緑間は一瞬目を見開き口角を上げる。



緑「…フン、してもこぐのはいつも高尾だろう」

高「にゃにおう!?ま、次は勝とうぜ」

緑「当然のことを言うな」

高「ただおは朝のラッキーアイテムはなぁ…」

緑「次からはぬからないのだよ。今度はもっと大きい設樂焼を買うのだから」

高「サイズの話じゃねぇよ!!」





誠凛メンバーも店の外に出た。



日「じゃあ行くか!次は決勝リーグだ!!」

誠「おおう!!!」





誠凛高校 I・H
東京予選トーナメントAブロック優勝―――

決勝リーグ進出!!









伊「5万…えぇ!?あの火神、何枚食ったんだ」





『また…やりましょう』完