来ちゃいました
雪乃はプールから上がる。
桃「!ユキちゃん!?電話とかメールはしてたけど会うのはひさしぶりだね、会いたかったー!!」
『苦しいです、私も会いたかったですよ』
桃「嬉しい〜!!」
さつきは雪乃に抱き着く。
すると、雪乃はスポーツタイプの水着を着ているとはいえど、胸がサツキほどではないが大きい。
雪乃の胸とサツキの胸がぶつかり、たわわと揺れる。
誠「(何がなんだか分かんねーけど…雪乃って意外に胸大きいんだな!?あそこの間に入りたい!!)」
男の全員の気持ちが一つになる。
日「ちょっ…いやいやいや、でもなんで雪乃!?確かに可愛いけど女だよ!!」
桃「え〜、女とか愛には関係ないですよ〜。それに試合になると別人みたく凛々しくなるとことか、グッときません?あと…いアイスくれたんです」
伊「はぁ!?」
帝光時代―――
練習終わりにみんなでコンビニにより、アイスを買い食いしていた。
それを少し離れたところで、さつきは羨ましそうに見ていた。
桃「(なんかいいなー…あーゆーみんなでアイス食べるとことか…)」
そんな桃井を雪乃が気付いた。
『私もういらないんで、これあげます」
桃「え?」
雪乃は食べた後のアイスの棒をさつきに渡す。
桃「(あげますって…ゴミくれるってどゆこと?てかヒドくない?)」
さつきがゴミと思われたアイスの棒をひっくり返すと、そこには『あたり』と書かれていた。
するとさつきののハートが矢に貫かれた。
黄「え〜!?あげちまったんスか。もったいねー!!」
『おなかいっぱいだったので』
回想終了―――
回想が終わると、サツキの周りはピンク色だった。
桃「だからホントはユキちゃんと同じ学校行きたかったの―――!!けど…けど…」
『さつきさん…』
誠「(なんだこの展開…)」
泣き出してしまったさつきに困惑する誠凛メンバー。
リ「なっ…ななな、いったいなんなのあの子!?そもそもちょっと胸大っきくて可愛いぐらいでみんなあわてすぎよ、もう!ねぇ日向君?」
ご立腹なリコ。
日「…うん、そだね…」
日向は口では肯定しつつも、横目でさつきと雪乃を見ていた。
リ「チラ見してんじゃねぇよ――――!!」
リコは日向を殴り飛ばした。
桃「日向さん、タヒんじゃいますよー」
日「えっ、なんでオレの名前を…」
さつきの雰囲気が少し変わった。
桃「知ってますよー、誠凛バスケ部主将(キャプテン)でクラッチシューター、日向さん。イーグルアイを持つPG(ポイントガード)、伊月さん。無口な仕事人でフックシューター、水戸部さん」
日向と伊月、水戸部の特徴をすらすらとさつきは当てる。
桃「小金井さんと土田さん」
小金井と土田は特になにも特徴を言が、われず、ショックを受けた。
桃「ギリギリBのカントク、リコさん」
リ「ふざけんなぁ!!」
桃「ちなみにいつもはさらしで潰してるみたいですけど、ユキちゃんはEですよ」
『ちょっさつきさん!!』
誠・リ―雪乃「(E!?)」
突然のさつきの胸のカップばらしに雪乃は顔を赤くする。
リ「(なんなのよコイツ〜!?)」
『…さつきさん…やっぱり青峰君の学校(とこ)行ったんですか』
桃「…うん」
さつきの表情は打って変わって、暗くなった。
そのころ、火神は練習を強制的に休まされたが、一人ストリートバスケのコートにいた。
火「(カントクは休めっつったけど…ダメだ、じっとしてらんねー)」
コートにあったボールでシュートを打つ。
火「(痛みだってもうほとんど…)」
しかし右足に痛みが走る。
火「ってぇー!!?」
?「おーおー、マジでいるよ。さつきの情報網ってやっぱすげーわ」
火「……!?」
シュートは外れ、ボールが地面を転がる。
ボールは、コートに突然入ってきた男に拾われる。
桃「ユキちゃんと一緒の学校に行きたかったのは本当だよ?…けどアイツほっとくと何しでかすか、分かんないからさ…」
さつきの言葉に雪乃は眉を下げ、悲しげな表情をする。
桃「でもね、私じゃダメみたい。アイツはユキちゃんしか…」
火神のボールを拾ったのは、ラフな私服を来た青峰だった。
青「火神大我…だろ?」
火神と青峰の間に風が通り抜ける。
青「相手しろ、試してやるから」
青峰の言い方に火神はイラつく。
火「…あ?誰だ、テメー」
過去の『光』と現在の『光』が対峙する。
『来ちゃいました』完