第14話
カタクリside―――
10年前を思い出していた俺。
ユキノに結婚について聞かれたとき、ママとの交渉の話を言いそうになった。
だが、俺は結局話さなかった。
もし、この話をユキノに話すと、あいつはこういうと視たからだ。
『なんて危ないことをしたんですか!?もしあなたが寿命をママに抜かれたら、貴方はタヒんでいたかもしれないんですよ!?そうしたら元も子もないじゃないですか…』
ユキノは泣いていた。
俺はあいつの涙には弱いんだ。
結果としてあいつと結婚ができて今は幸せだ。
あいつを手放すことは一生ねぇ。
タヒぬ時まで
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