第16話

オーブン「おっと夫婦の時間だったか、すまねぇ」

ダ「カタクリ、肩が凝っているのか?」

オペラ「最近、忙しそうだったファ」

カ「ユキノ、もういい」

『あ、はい』



カタクリはユキノから離れた。
そんな中、クラッカーは何かを考えている様子だった。



オーブン「どうした、クラッカー」

ク「…コリ」

ダ「あ?」

ク「カタクリ…カタコリ…ブッ!似てる!!」



クラッカーは笑いをこらえきれずに爆笑した。



オーブン「ブハッ!確かに!!」

ダ「ククッ、カタクリが肩こりに悩まされるなんてな!」

オペラ「ファファファファファファ!」



四人は大笑いをし始めた。
カタクリの額にはどんどん青筋が立っていくことに気づかずに。
ユキノは激怒しているカタクリを見て、顔を青ざめる。



カ「貴様ら」

四人「ビクッ」



地を這うようなカタクリの低い声に、四人は笑いをやめ肩をびくつかせた。
恐る恐るカタクリの顔を見る四人。
しかし次の瞬間、後悔してしまった。



カ「全員死ぬ覚悟はできてるみてぇだな」

四人「ヒッ!!」



カタクリの顔は般若のお面を通り越して、地獄の閻魔大王ですら恐れるほど怖い顔をしていた。
四人は同時に顔を青ざめさせ、後ずさりをしてカタクリから離れる。
カタクリは指を鳴らしながら四人に近づいていく。



四人「(ヤバイ、おれ死んだ\(^Τ^)/)」

カ「歯ぁ食いしばれ」

ク「痛いのヤダ、痛いのヤダ」



まずはクラッカーに近づくカタクリ。
恐怖に顔を青ざめるクラッカーは、泣きながら高速で首を横に振る。



『やめてあげてください、カタクリさん』

四人「(天使!!)」

カ「ユキノ」



ユキノはカタクリの後ろから抱き着いた。
するとカタクリの表情が和らぐ。
それを見た四人はホッとした。



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