第26話
ガキィン
ガッ
ドカーン
船の上では戦闘が繰り広げられており、剣の交わる音、大砲の音などが鳴り響いている。
その戦場の中にはユキノやカタクリの姿もあった。
魚人島からの帰り道、海軍と出会い戦闘になってしまった。
ユキノとカタクリは背中合わせになる。
『敵が多すぎますね』
カ「あぁ。加えてこっちは俺とお前と戎兵しかいねぇ。不利だな。!!ユキノ危ねぇ!」
カタクリに言われ、ユキノは持っている剣で振り下ろされた剣を受け流し、敵である海軍を斬った。
カ「『女だからって舐めてもらっては困ります。これでもオトヒメ様の護衛役でもあったんですから』…か、前にも言われたな」
『懐かしいですね』
?「ちょっとぉ、こんな時にイチャイチャしないでくれない?」
その時、間延びした声が聞こえた。
そちらを見ると、カタクリと同じくらいの身長に頭にはアイマスクをつけた男がいた。
カタクリの前には多数の敵。
『海軍大将青キジ』
青「うれしいねぇ、こんなかわい子ちゃんに名前を覚えられるなんて。今夜お茶でもどう?」
『お断りします』
青キジはユキノの言葉におどけた表情をした。
青「つれないねぇ。『海の女神ユキノ』懸賞金10憶ベリー」
『よくご存じで』
青「あんたはONLY ALIVEで生け捕りのみだから、気絶させて連れて行くよ」
『お断りしま…す!!』
そう言うと同時にユキノは剣に武装色を纏わせ、青キジに向けて剣を振り下ろした。
しかし難なく青キジは氷で作った剣で受け止める。
『水牢』
するとユキノの体が水と化し、青キジの周りに水ができた。
その水は丸い球体になり、青キジを中に閉じ込めた。
青「甘いな」
しかしその水の牢は青キジによって凍らされ割れてしまった。
青「俺はヒエヒエの実の能力者。たとえ能力者は水に弱くても、凍らせたら意味ないよな」
『(ミズミズの実の天敵…)』
冷や汗を流すユキノ。
*