第27話
青「それにミズミズの実は海に嫌われない代わりに、体力の消耗が激しい。使いすぎると寿命が縮む」
カタクリはユキノの元へと向かいたいが、多数の敵の中には中将も数人いるので、なかなかユキノの元へと向かえない状況だった。
青「アイスタイム」
『ウォーターウォール』
青キジが一瞬でユキノの前に現れ凍らせようと手を伸ばすが、ユキノは前に水の壁を作り、凍らされるのを防ぐ。
そしてユキノは青キジと距離を取った。
それからも二人の攻防は続く。
しかし、ユキノは青キジに押されており防戦一方だった。
『くっ…はぁはぁ…はぁ』
青「もう諦めたら?そんなに息を切らしてさ、限界でしょ?あんだけ技を使っているんだからさ」
『嫌です。諦めません!』
青「気の強い女は嫌いじゃないよ」
カ「ユキノ逃げろ!!」
中将と相手をしながらも未来を視たカタクリは叫んだ。
『(体力の消耗は激しいですが、あれを使うしかありませんね…)』
青「アイスタイムカプセル」
青キジの掌から冷気が出て、ユキノに迫ってくる。
『赤水龍』
その瞬間、青キジの動きが止まった。
青「ぐっ!」
青キジは苦しそうに胸のあたりをかきむしる。
すると青キジの口から赤い龍が出てきた。
青「がはっ!」
青キジの口からはさらに2匹の龍が出て、青キジは口から血を吐く。
青「っ、何をした」
『あなたの血液から龍を作り、あなたの体の中で暴れさせました。血液も水なんですよ』
海「なっ」
ユキノと青キジの戦闘を見ていた海軍が驚いた。
『さらにあなたの中にはまだ水龍がいます。その水龍は今から2時間後まで、あなたが動くたびに暴れます。それは想像を絶するくらいの痛みでしょう。あまり動くと命を失いますよ』
青「くっ」
ユキノが言った通り、青キジが動こうとすると体に激痛が走り、口から血を吐く。
カ「ユキノ、大丈夫か?すまねぇ遅れた」
あらかた敵を倒し終わったカタクリがユキノの傍に来た。
『大丈夫です(本当は赤水龍を使うとかなり体力が奪われるんですけど…)』
カ「無理するな。…来た」
『?』
その時、歌が聞こえてきた。
****************
技の名前、安直ですみません(笑)
水牢なんて某忍者漫画の技です。赤水龍も参考にした漫画があります。