第37話

『だから人間のこと、貴方のことをもっと知ろうと思ったんです。ただ恐れているだけじゃダメだ。前へ進まなくてはと。そして私がオトヒメ様の夢の第一歩になればと』

カ「………」



そこでユキノはハッとする。



『すみません!私ばかり話してしまって!!』

カ「…いや、いい。ずっとお前の気持ちが知りたかった」

『え?』

カ「俺も2年間、お前とどう接すればいいのか分からなかった」



ユキノは目を見開く。



カ「妹たち以外の女とは接したことはあるが、お前は違う」



そこでカタクリは黙ってしまう。
ユキノは黙ってカタクリの次の言葉を待っていた。



カ「………初めて愛おしいと思った女だからだ」



カタクリは顔を片手で押さえながら、小さな声で言う。
手で隠しきれていない顔を見ると、真っ赤に染まっているのがわかる。
初めて見せるカタクリの表情と言葉にユキノは目を見開き、徐々に顔が真っ赤に染まっていく。



『///』

カ「///一目ぼれだったんだ、初めて会ったときから。だがこんな気持ちになったのはお前が初めてで、どんな話をすればいいのか、どんな言葉を返せばいいのかとか、考えれば考えるほど冷たく接しちまう」

『そうだったんですね…』

カ「ただ俺はお前の笑顔が見たいのに、悲しい顔しかさせられねぇ。海辺へ行きたいとお前が言ったとき、お前を悲しませるぐらいだったら、いっそ逃がした方がいいんじゃないかとまで思った」

『!だからさっきあんなことを』



カタクリは小さくうなずいた。
するとユキノはカタクリに近づき、抱き着いた。
もうすでに未来を読むことを忘れているカタクリは驚き、どうすればいいか戸惑っていた。



『私たちはお互いのことを何も知らなかったんですね、2年も一緒にいたのに…2年もたってしまいましたが、一からやり直しましょう。お互いのことを知り、本当の夫婦になれるように』

カ「!いいのか?」

『はい』



カタクリは少し屈み、自分に抱き着いているユキノの背中に腕を回した。





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今更ですが、カタクリさんがこの人誰?みたいな感じになってる。
そしてセリフ長いし、言いたいことが通じましたかね?
駄文ですみません…