第41話

カ「だが、俺はお前を一生護るという誓いを破った。それは変わりねぇ」

『キツイ言い方をしますけど、もし青キジに氷漬けにされたことを、貴方がもう少し早く未来予知をしていたとしても、どうしようもなかったじゃありませんか?』

カ「!」

『これは私が油断をしていたせいです』



ユキノはニコッと笑いかけた。



『それとも誓いを護れなかったからって、離婚するんですか?』

カ「そんなわけねぇ!というかその言葉は」

『えぇ、貴方に前に言われたことをアレンジしました』



結婚したことを後悔しているのか?とカタクリに聞かれたことを思い出した。
いたずらっ子のように笑うユキノ。



『今回は私に落ち度があります。ですから自分を責めないでください』



ユキノはカタクリの目の下にできている隈を優しく撫でる。
カタクリはユキノを抱きしめた。



カ「お前がタヒななくてよかった…」

『ご心配おかけしました』

カ「お前がタヒぬかもしないとあの時考えたら、身体が動かなくなった。俺はお前がいないと駄目みたいだ。俺の前からいなくなるんじゃねぇ」

『はい、一生お傍にいます』



ユキノはカタクリの背中を優しくポンポンと叩いた。









ク「カタクリ兄貴が…」

ス「甘えてるとはな」

モ「初めて見たぜ」

プ「義姉さんを抱きしめるなんて羨ましい」

ガ「プリン、私も同意見だ」

ダ「ガレットまでもか」

オ「相変わらず仲睦まじい夫婦だな」

ペ「面白いものが見れたね、ペロリン♪」



実は部屋の外ではまだ義兄妹たちがおり、のぞき見をしていた。
それに気づかないほど、カタクリは余裕がない様子だった。

しかし、カタクリが部屋の外の気配に気づき、キレるまであと3分…





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