第6話

『というのがカタクリさんと初めてお会いした時のことです』

プ「へぇ〜」



ユキノは一通りプリンにカタクリとの出会いを話し終えた。
プリンは話を聞き、目を輝かせている。



プ「なんかいいなぁ〜ユキノ義姉さんとカタクリ兄さんだけだもんね、政略結婚じゃないの」

『はい、未だに珍しいからと言って、何故カタクリさんと結婚できたのか分からないんです。次男ですし、結婚相手なんて山ほどいたはずなのに』

プ「でも私は兄さんと義姉さんが結婚してくれて嬉しい。ユキノ義姉さん大好きだもん!」

『プリン』



プリンはユキノに抱き着いた。



プ「私もいつか結婚したら二人みたいな夫婦になりたいなぁ」

『貴方ならきっといい人が見つかると思いますよ』

プ「でも私三つ目だよ、きっと相手も気味悪がると思う」



プリンはユキノから離れて前髪をずらし、額にあるもう一つの目を露にさせた。
その顔は忌々し気に歪んでいる。



『プリン、そんな顔しないで』



ユキノはプリンの両頬を手で包み込み、優しく微笑みかけた。



『私があなたのその三つ目を初めて見たとき、なんて言ったか覚えてますか?』

プ「!」





プ「見たな!どうだ、気持ち悪いだろ、この三つ目!これが私の本性なんだ、化け物だって言われても私は構わないからな!!」

『とても綺麗な瞳ですね』

プ「!!」

『初めて貴方とお会いした時、何か違和感を感じていたんです。でも今あなたの本当の姿を見れて、私は嬉しい。化け物だなんて言って自分を蔑まないでください。例え義理でも貴方は私の可愛い義妹なんですから』

プ「(こんなこと初めて言われた…ママや兄さん姉さんにも言われたことないのに)う…うっ…うわぁぁぁああああ」





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