アイスクリーム日和
2日続いた雨が上がったら、久しぶりに青空が見えた。
色づいた木々の間から木漏れ日が揺れる。
「……暑いな。」
「暑いっすね」
男子の学ランも女子のカーデガンも暗い色なので、必要以上に太陽の光を吸ってくれる。
普通の11月ならきっとそれは丁度いいんだろうけど、今年は、いや今日は、暑い。
暑すぎる。
「手塚は良いよね下シャツ来てるから脱げるもん……」
「世田谷も脱いでいいぞ。」
「……それ天然で言ってる?わざと?」
「何がだ?」
天然か……。
脱いでも良いけど下の服だけじゃ制服として成立しないんだよね女子は。不便だよね。
となると涼しくなる別の方法を考えなければいけませんなあ。
「暑いってったらアイスっすよね手塚サン!!!」
「え?そうなのか?」
「セブンティーン!!いやっ、ここは豪華にサーティーワン!!」
「おい!?世田谷!!?」
「ミニストップでいいから行こ〜?手塚ー」
「いいからって、なんで俺が奢ることになってるんだ!!」
「アイス♪アイス♪」
地球温暖化とか環境破壊とかいろいろあるけれど、あったかいに越したことはないんだよねー。
今年はあと何回楽しめるかな?
「手塚とアイス」
「……写真撮るほどか?」
「まぁまぁ。思い出思い出」
「じゃあ俺も……世田谷とアイス。」
「思い出思い出」
「お前夏からずっとアイス食べてないか?」
「気のせい気のせい」
「だってほら……、俺のフォルダの中ほとんど世田谷とアイスしかない。」
「それは……もっと撮ろうよいろんなもん……」
あったかい日は君と、アイス。
寒い日に食べたいって言っても、許してね。
なんせ年がら年中、アイスクリーム日和な女なもので。
アイスクリーム日和
何度も夢の中で繰り返すラブ・ソング
161120
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